「ぼんやり」を含む小説

ぼんやりと生きていたら30歳の誕生日が目前になっていた。もうすぐ20代が終わる。長いようで一瞬だった 10年間。きっと書くなら今しかないと思うので、この10年を振り返る文章を書き…

例え話、抽象的な話、ぼんやりした話。 ただ感じたものを、例えを使って、ひとつのシーンを切り取る試み。 難しいから、挫折するかも。 カフカへの憧れはどこへいったんだ。 もうショ…

隣の家の辻輝良。 いわゆる、幼馴染というやつ。 なんていうか、明るいし優しいし面倒見もいいしものすごくいいヤツ。だけど、ものすごく鈍感。それが、私の唯一の悩みのタネ。 お正月にぼ…

■３１回電撃大賞一次通過作品 　四天王寺ロダンはファミレスで演劇の脚本を書いていたが、脚本のネタ切れに困り、窓の外をぼんやりと眺めていた。 　彼の視線の先に映るのは下校す…

狐の嫁入りという現象がある。 「日が当たっているのに雨が降る」というかなり不思議に感じられる現象だ。 たまたま寝坊した結果、この現象にはち合わせた私はいつも通りぼんやりと考える。

臭い霊柩車がドアの前で止まり、天井からビー玉がぶつかる音が聞こえ、廊下を誰かが行ったり来たりしており、隣の部屋で何かが切られているようだった。寝室のドアの鍵がわずかに震え、バスル…

　朝、目が覚めた瞬間、僕は何かがおかしいと感じました。 　いつもの布団の温もりではなく、周りには硬く冷たいガラスの感触。 　ぼんやりとした意識の中、私、伊藤は自らの存在を理解しよ…

　……大魔女ミゼルが亡くなって10年。 　魔女の召使いだったリーゼは、年を取らなくなる魔法×城を出たら死ぬ魔法を掛けられていた為、城中に引きこもりながら、ぼんやりと時を重ねてい…

社会人に夢を見ていた俺の現実は残酷だった。 社畜としてこき使われる日々は心身をひどく摩耗させる。そんな状態で雨の降る空の下に出ていく気力はなくて、ただぼんやりと屋根の下にたたずむ…

突然始まる悪役令嬢アルメリアと王太子レオナルドの婚約破棄劇場。 ぼんやり、それを隅の方で見つめていると、思い出すハピエンへと向かうシーンだった。 婚約破棄を言い渡された悪役令嬢ア…

　――それでも、この夢はやめられないらしい。 　一身上の都合により地元に帰ってきた私――｜咲花 奈苗《さきばな ななえ》はVtuberで元アイドル見習いだ。 　10年前に地元を…

1話5秒～30秒で読める会話劇です。 「カクヨムでアドベントカレンダー2023」という企画に参加中。 https://kakuyomu.jp/user_events/168173…

隅永 蒼真は、クラスの男子たちの輪の中から外れて、1人でぼんやりと遠くを眺めているような存在。 そんな地味な俺でも、皆の中心人物である大村 洋丞のイエスマンにならなければ、この…

私は目的もなく、ただ音楽をかけながらひたすら運転するのが好きなのですが、その時にふと思ったことをただ書いて残しただけです。 なんとなく、そう思ったんです。

　小雨が降っているのだろうか。 　そう思えるほどの音が聞こえてきて目を覚ました。 　囲炉裏端へと座りお茶を入れてぼんやりとしていると、妻が自室から姿を見せて隣へと座った。 　音の…

X(旧Twitter)で開催している「イチョウかキノコホラー」というホラー展覧会企画(イチョウかキノコをテーマにしたホラーをかく)で、キノコをテーマに書きました。 ぼんやりとした…

「なんなの！　誰なのよあなたは！」 病院でひとりぼんやりと外を見ていたら、フリルのたくさんついた可愛い部屋で光る魔法陣らしきものの上に居た。 全く意味がわからない。 そして…

「私」が喫茶店で、高いピアノ買っちゃった…とぼんやりしている話です。

私、現在51歳。酒、たばこ歴0年。標準体重大幅超過歴約40年。 8020運動（80歳以上で歯を20本保とう運動）に参加している一環で、定期検診のために歯医者に通ってるくらいで、ほ…

「行きたいところ」ではなく「行けるところ」で志望校を定め、ぼんやりと受験勉強をしている正洋。その夜も、いつもと同じ時間に勉強を終え、読書をしたら寝る予定だった。しかし、何となく散…