【始めに】
僕個人は、BLやGLを毛嫌いしてはいません。むしろ自分の創作ジャンルと大きく異なるがゆえに、大変勉強させていただいております。しかしあまりに勉強不足につき、このレビューが著者様・読者様のお役に立つかどうかは未知数です。ご容赦ください。
【改めまして本文】
著者様の「あとがき」を拝読し、なるほど、これがGL、百合なのか! と認識した次第でして、本作の魅力を「僕は」味わいきれていないのかもしれません。
しかし、そんな「僕でも」、本作に描かれる少女たちの関係の上にある「精神的な重さ」は感じ取れていたと思います。
互いを思いやりながらも、何らかの外圧によってすれ違ったり、ぶつかり合ったりする登場人物たち。
決して社会的身分が高いわけでもなく、富や名声とも縁遠く、互いに身を寄せ合うことしかできない。でも、それこそが希望。
そんな感想というか、感覚を抱きました。願わくは、少女たちの心に安息が訪れることを。