「抄」を含む小説

恋人同士でもあり、鑑識でもある倉本と中田が、後白河法皇の梁塵秘抄を巡る殺人事件を捜査する。戸川歴史博物館に行って聞き込みをする二人はその事件を解決しようとするが…

西の国サンナ村の片隅でひっそりと暮らすゴルカンのもとへ来客があった。北の国から来たという若者は、ワドワクスと名乗った。 ワドワクスは意外なことをゴルカンに告げる。彼は、ドゥイータ…

身を売る女たちがさまよう街、日本のどこかにある【まのいし松里】を舞台にした、連作ショートショート集。 夜の底に沈む枯れた花弁たちへ、なけなしの愛を込めて。 【各話のあらすじ…

『畍吟抄』（かいぎんしょう）は、小さな箱に入ったまま植木鉢だらけの部屋に放置されてた古びた写本の奇談集でした。それをひとつひとつ読み、改めて『畍吟抄鬼談』と題してここに中身を書き…

土方歳三の許嫁だった於琴さん。彼女の事はあまり詳しくは残っていません。ただ、佐藤家に伝わるエピソードのみです。彼女は佐藤家の縁戚の三味線屋の一人娘でした。三味線の腕前は長唄の杵屋…

「息をするように人を斬る」 刺客の子として生まれた平山小弥太は、父と共に殺しの旅に出た。 念真流という一族の秘奥を武器に、行く先々で人を斬って生き血を浴び、獣性を増しながら刺客と…

二人の登場人物……三代リナと樋野ヨシカが立場と時代を変えて邂逅する断片が描かれていく。 《インフェリオリティ・コンプレックス》 劣等感に苛まれるリナと才色兼備を羨ましがられるヨ…

「人を斬らねば、私は生きられぬのか……」 　江戸の泰平も豊熟の極みに達し、腐敗臭を放ちだした頃。 　夜須藩御手先役見習い・平山清記は、自らの役目に疑問を覚えながらも、主君を守る太…

tumblr に投稿した文章の抜粋編です。

オリジナル。 住吉が名前をもろたときのエピソード。 様子見ということでご了承下さい……