「残り」を含む小説

その少女は……普通の人間の前には現れない。 自分を殺そうとする者の前に現れ、身体を要求する。 その回答にうなずけば最後。身体の所有権は少女に移行する。 しかし、所有権が移っても意…

四人の神が統べる国、ＧＵＲＤＥＮ。その四神に仕えている三人の翼人によって秩序は護られていた。三人の翼人の名をフィデリオ＝グラジオ、カスケード＝ニウ。しかし三人目の翼人であるオルレ…

　超大国であるミネア帝国が統治する時代。カリアス王国の山間の寒村・クランヒルに暮らす少女、シェルティア・スノウズは税の取り立てなどに追われながらも両親や友人らと健気に小麦を作って…

「名前」という記号を取り去った四篇の恋物語集。各話の登場人物に関連はありません。 気になったお話からどうぞ。 ・落花 春。巣立つ時期というのは必ずやってくる。突きつけられた現実…

悪魔による世界崩壊が行われるまで、残り4年。 この世の絶対であった四獣でさえ敵わなかった悪魔に、人類はもう生きることを諦めていた。 終末に向けて着々と準備を始める中、ユトリだ…

【概要】 第１回カクヨムWeb小説コンテスト　ラブコメ部門で読者選考に残りました。入選は逃しましたが応援ありがとうございました。 【あらすじ】 「忘れたらだめ。会長は蘭の下僕っ…

光太郎は中学三年生。 母、葵の見舞いを日課として暑い夏を過ごしていた。 葵は２年前に交通事故に遭っていた。 そのとき幸い一命は取り留めたものの脳に影響が残り毎日午後４時半頃に目を…

その土地では、いつも雨が降っていた。月の半分は、音を立てて大粒の雨が降りしきり、残りの半分は小雨か、よくて薄曇り。晴れ間など、せいぜい月に一度か二度というところだった。そのような…