「怪異」を含む小説

　謎に包まれた世界屈指の情報機関、『サンドリヨン』。 　名称と大まかな業務内容しか知られていない謎多きその機関は、人間のみならずこの世ならざるモノ、非日常、境界の向こう側──総称…

大学生二年の夏。 私は標本屋に行った。 そこで一匹の青い蝶の標本を買った。 それから私の周りに蝶による怪異が起こるようになった。

県立野羽（のば）高校の民俗学研究部。そこは幽霊部員の巣窟だ。 部員が実質二人しかいないこの部活で、「僕」と部長は今日も活動に大わらわ。 その研究対象は、主に学校やその周辺で起こ…

　『ミルナの怪』＝2022年に某匿名掲示板の「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない？」というスレッドに投稿された話——いわゆる洒落怖。 　これは、その『ミルナの怪』がとある…

歴代随一と謳われる陰陽師を父に持つ娘の初季は新年の宴で親類縁者の推薦で冬の舞姫に選ばれる。 そこで出会ったのは今にも死にそうな顔をした青年だった。人には視えない怪異が視える初季は…

　２０２２年１１月、日本各地に伝わる古い伝統芸能「風流踊（ふりゅうおどり）」がユネスコ無形文化遺産に登録された。 　新島に伝わる「大踊（おおおどり）」もその一つである。 　クラ…

貴船神社と言えば京都を思い浮かべるはず。実は滋賀にもあるのです。そんな、滋賀にある貴船神社の怪異。

【まえがき的なやつ】 『公式自主企画「ご当地怪談」大募集！！ ～日本全国を舞台に怪談話を創作しよう～』への参加作品です。 残酷描写が結構あります。 苦手な方はお気をつけくださいま…

故郷に帰省してきた孫娘におばあちゃんがちょっぴり不思議でちょっぴり怖い話をしてあげるようです。 生温かい風が吹くむし暑い夜――、百本ロウソクを用意してお待ち下さい。

宇治市のとあるマンションに併設された、公園のブランコの怪異。

7月に参加させていただいた、綺想編纂館 （朧）様(@Fictionarys)のTwitter企画「文披31題」です。 佐和商店怪異集めで参加しました。 本編寄りだったり番外編より…

怪異がある意味苦手な少女がトラブルメーカーに引き連れられて関わっていく中、奮闘することになる物語。主人公が自分の過去に捨てた選択に再び会うとき、彼女がどんな選択をすることになるの…

「わたし、メリー。今あなたの後ろにいるの」 深夜、オフィスで残業をしていた男の後ろに少女の怪異が現れる。 しかし彼女はその逸話とは反対に、電話の度に離れていく。 「お前、どこに向…

　とある真夜中の峠。僕は確かにそこにいた。確かすぎるほどに―――― 　短編小説。

図書室の噂が、この学校にはある。 その噂は、投書箱に入れるとなんでも解決してくれるというもの。 一人の児童と謎の男が、マイペースに事件解決していく話。

東京の外れ。 出会ってしまった。 フリーランスのライターとして宛てなく旅をする中。 その家は、ふいに現れた。

大学２年生の奥津湊斗（おきつ・みなと）は霊が視えるのに加え、「死人の夢」を見る力を持っている。 それは、霊に取り憑かれた人の近くで眠ると、夢でその霊の“死の瞬間”を生々しく追体験…

本資料は20▲▲年▲月にG県で発生した連続的且つ大規模な行方不明事件に関連すると思われる記録を収集したものです。 閲覧は基本的に禁止ですが、特例あれば許可されます。但し、以下ルー…

余呉湖の畔で花火をしていた学生たちが経験した、ひと夏の怪異。