「言えなくて 短編」を含む小説

　中略。 「で、なんでまだ童貞も捨てていない僕が２０７行後に死ぬの？」 「あと１８８行後です。ちなみにあと８６行でライバルが登場します」（※あと１８８行後に主人公の佐藤太郎は死…

「ねえ、ちゃんと風呂入っている？」 小学生の遼は友達の勇太にそう訊かれたが、やましいことなど何もない。 姉と弟が一緒に風呂にはいるのは、別に普通のことだ。 「いつも姉ちゃんと…

短編百合小説集 一話完結型なので気軽に読めます

初めて出会ったときから、高校三年生の今までずっと一緒に過ごしていた二人。 だけど、大学進学がきっかけで、離れ離れになることに。 「行かないで」も、「好き」という言葉も素直に言えな…

　両親から贈られた腕時計を失くした高校一年の直子は、銭湯で牡丹の刺青の女と会った。女は「どこかで会ったことはないか」と、直子に尋ねる。刺青が思い起こさせる、幼い頃の思い出とは何だ…

天気にまつわるあれこれのお話。 平たく言えば、アババッ！！！ ＊ 「別の人がつくった設定で作品をつくる」というサークルの企画で書いたものです。 設定提供は、霧島凛。 短編です。

「相手のことが心の底から大好きな二人の女の子を、とにかく描きてえええんだよッ！」 　なんて欲望フルパワーで書き綴っている、テンション高めの百合ラブコメです。 　百合といっても恋愛…

　萩原命には秘密があった。 　友達にも、家族にも言えない秘密が。 　ある日、ひょんな事からその秘密をクラスメイトの青島くんに見られてしまう。 　……コスプレして独り遊びしている…

　短編連作集なので、どの話から読んでも大丈夫です。 　一言で言えばスナックに集まる残念な人々の様子を描いたビジネス・ストーリーで、楽しんで読みながらドラッカーの考え方が学べます。…

厳密に言えば幼女ではない。 歴とした大人であるが、そういう容姿と性格なだけだ。 愛川はそんな彼女にカクテルを振る舞う。 謎を拵えながら。

〈この話には人道的に残酷な場面があります。あらかじめ御了承のうえ、お読みください〉 　ある雪の日、小学生の庄助は小さな小さな植木鉢より小さな老婆を助けます。老婆は助けてもらった…

うまく言えないもどかしいこの気持ち かー子に届いて

薬師の少女・フィリアは誰にも言えない「力」を持っている。ある雨の夜、フィリアは大怪我を負った青年を見つけ、自分の治療院に運び入れるが……。 ※「小説家になろう」にも掲載していま…

初めて書いた小説です。 気楽に読んで頂けると嬉しいです。 他サイト「ことどり図書館」様にも投稿しています

求人誌に出ていたその会社のキャッチコピーには『アットホームな職場です』と書かれ、五人の社員が柔かな笑顔で写真に写っていた。しかしある日、社長が社内で殺されてしまう。犯人は誰か？　…

　あたしねえ、実は女の子が好きなんよ、とポリ袋に入れたトルエンを吸いながら道子は言った。私もトルエンを吸いながらだったので頭がそんなに回らず、へぇ、そうなんだ、としか言えなかった。

人は、ほんとに言いたい言葉なんか言えやしない。いつだって誰かの期待通りの言葉を探って、察して、その期待に沿うような言葉ばかり選んでいる。それはたとえ詩人でさえも。いや、詩人という…

　その少女は魔道師マール・エスクード。 　片田舎で日銭を稼いで生活しているが、実は世界最高峰の魔道機関である、アストリア王立魔道院の院長に、若干十六才で就任した天才。 　しかし、…

決して高いわけでもない、決して人に自慢できるわけでもない。 けれど、どうしても大好きなごはんがある。 そんなヒミツのごちそうの世界を覗き込んではみませんか？

2012年12月執筆。