「切ない 童話」を含む小説

本の世界へと迷い込んだ青柳　望月。 彼女は、そこで帽子屋と名乗る男性と出会う。なんでも知っているヤマネと、どこか懐かしい雰囲気を持つ帽子屋と共に望月は脱出を図る。 行く先々で様々…

「どうやらこの村に不吉な魔女が近づいているらしい」 その噂通り、魔女のルリアは現れた。 ルリアはそこで泣いている少女を助けたにも関わらず、村人に捕らわれてしまう。 「明日にでも…

　「はじめまして」そう微笑んだ女は、『人』ではなかった。 これは『人外』と呼ばれる男と、名のない『神』の、恋のお話。 　 「ただひたすらに、貴方を思う──」

＊頂いたお題一覧 　ぬいぐるみ／白いワンピース／プラモ／恋愛／ハムスター／月

処刑人の刃は、今日も罪人を屠り、血の雨を降らす――。 首斬りサリアと呼ばれた少女と、その召し使いとなった少年が織り成す、短く切ない物語。

最後の人魚姫となった『わたし』は、海の上を末の妹に教えたことを後悔していた。海上で鎮魂の歌を歌うことを心の慰めとしていたが、その姿を海賊の船長ルグバーンに見られて、生け捕りにされ…

雪の日の帰り道、正太は懐かしい幻に出会う。 愛犬であり、相棒であった犬のクロ。 正太は二十年ぶりに、いなくなってしまった彼の消息を知る。 原稿用紙十枚の掌編です。

ある港町に、子どもにしか見ることのできない、見習い魔女のルチが暮らしていました。 ある日、波止場で海を見つめる少年と出会います。 少年はルチに「願いを叶えて欲しい」と頼みます。 …

黒猫のナーは、その星にたった一人。昔いた仲間も、今はいません。 寂しいと言う気持ちも、ずっと昔に忘れてしまいました。 そんな彼には、夜空に浮かぶ憧れの「青い星」がありました。 あ…

　文明開化と騒がれて久しい頃。 　巷にはハイカラな娘や散切り頭、レンガ壁ガス灯こうもり傘…そんな西より来たりた文化が溢れかえっていた。 　しかしそれは都会の話。帝都の話。 　これ…

切ないですが、ポジティブな終わり方ができるように工夫しました。落選しましたが、「童話の花束」に応募した作品です。