「ショートショート文学」を含む小説

月ではコーヒーがうまく淹れられず、僕は紅茶ばかり飲んでいる。 月は昼と夜がそれぞれに長く、生活は静かである。それに反して部屋には陽気なJ-pop音楽がかかっている。地球にいた頃を…

2011年頃の作品です。

杏菜は誰かに手を握って欲しかった

私はどこにでもある平凡な構造の街で育った。 漠然とした窮屈さを感じながらも鬱屈な気持ちを押し込み日々学校へと通っていた。

メモを取る女の子のお話

　中年に達したある男の独白。 「私のことを、愛してもいいよ」 　そんな“ゆるし”をひたすら欲する、満たされぬ男のひとりごと。

センセーショナルでセンシティブな彼女。 私は、この歳になっても思い出す。というかたまに連絡がくる。 やっぱりなんだかんだで気になるわけだし、どうしたらいいんでしょうかね。

2011年頃の作品です。

久美はかつての通学路を歩いた

星空を作る仕事があったときの苦労話を書いたつもりです．

2021年6月の作品です。

太郎と次郎は兄弟のようだが兄弟ではなく。 次郎は太郎のことを兄のように慕っているが、太郎は次郎のことを弟のように可愛がっているわけでもない。 互いに兄を求めるが互いに兄ではない、…

小学生のぼくとカッチは、学校で噂のモアイを見つけるべく理科準備室へ向かう。準備室で二人を待ち受けていたのは…。 note.com で開催された「こんな学校あったらいいな」に応募…

｢夏｣を知らない彼のお話

　ゆう…大学二年生。金髪で、少し顔が怖いことがコンプレックス。 　なぎ…ゆうの元恋人。いじめと強姦が原因で、高校三年生の時に自ら命を絶った。 　まゆこ…大学二年生。ゆうの友達。少…

父である「私」が夜中、息子に起こされるワンシーンを描いた物語。 眠れなくなってしまった私は、以前の家のことをとりとめなく思考する。妻の提案によって都市部の賃貸マンションから、田…

夏の試合に向けて練習に励むサッカー部の祐也は、ヒグラシの声に耳を傾けた

五分程で読める短編です。