「#伝奇」を含む小説

七星燐はその両目に全能性を備えている。想像できる限りのあらゆることが可能であり、彼女はその目をもってよりよい人生を歩めるはずだった。 超能力――それは極めて低い確率ながら、人が生…

連載予定の長編小説に向けた習作です。

飛べない鳥が空を飛ぶ――。 本作は『カクヨム』様にも掲載しております

　首都・芸都（げいと）で頻発する謎の怪奇現象を、自称・私立探偵のグリーン緑川が次々とボコボコにしていく！ 　そしてそれを見た人々は異口同音にこう思う—— 　——ああ、だから推理…

【2023/03/26完結】 大坂の陣前夜。 禍乱の予兆に揺り起された、妖異の胎動する冥闇の時代。 伊賀のくノ一藤林碧は、行方不明になった許婚の捜索を命じられる。 そして訪れる…

　戦国の世に、幻術遣いとして名の残る果心居士を描く。 　不義の子として生まれ、幼くして奈良興福寺に出されたよたは、法春という法名をもらう。 　その興福寺で、法春は、実の父であると…

日下由貴はクラスメイトの高坂綾香から借りたノートを返すために、彼女の自宅を訪れる。その時、綾香は瞬きをして、由貴に何かを伝えようとしたのを、由貴は察し、とっさの判断で筆談をする……

【お彼岸にぜひご覧ください】 　目が覚めると、私は見たこともない世界にいた。 　幼い子どもを慈しみ、愛し、世話をすることが大好きな久下軽羽（くしたかるは）。 　彼女は両親…

高校２年の二間徹は、何気ない日常を10年前から繰り返していた。 だがあるとき、どこか異質な少女に出会う。 そうして、その少女を軸に、人間を守る精霊と地球を救う星霊の闘いに巻き込ま…

蜘蛛の恩返し――。 本作は『カクヨム』様にも掲載しております。

　芦屋堂馬は剣術と温州みかんをこよなく愛好する以外は量産型の男子高校生。ある秋の晩に刀を持った頭のネジの緩そうな少女に襲われ、返り討ちにする。 　図らずも手に入れた刀を持った時、…

これは、武州川越にあった不思議なお話。 ※本作品では三重県にも「川越」という地名があることから埼玉県の川越を「武州川越」と表現しています。 ※絵本や児童文学としての出版を希望…

－あらすじ 明治１１年夏。 山菱哲佐は博打で負けて金に困っていた。その帰り道、土御門という学友にばったり会い蕎麦を奢らせていると話は妙な方向に転んでいく。 「ではお化けが出るか確…

「言いましたよね島崎先輩。俺は雷園寺家の次期当主だと。大妖怪の子孫だろうとぽっと出の相手には負けないってね」 　玉藻御前の末裔である半妖の青年・島崎源吾郎。 　大妖怪・紅藤の許で…

　訳ありの少女・横川レイが夜の繁華街で出会ったのは、最近引っ越してきたばかりのクラスメイト・大御名累だった。「君が心配だ」と告げる累に、レイは反感を募らせる。 　累を避けながら学…

卑屈な男が魔を狩る狩人に依頼を持って来た。 家に出て来る怪物を狩ってくれと。 それは己の女房だと男は言った。

赤子を育てられなくなった女は、病院の前に置いていくことを決意する。赤子を置いたあと、女は一匹の狐に出会う。赤子が喰われると想像した女は、必死になって走る……。 KAC第７回お題…

ついつい口にしてしまいがちな「いいわけ」。 「いいわけするな！」「いいわけなんてみっともない！」なんて怒られた経験は誰にでもあるのではないでしょうか？ 今回は、その「いいわけ」と…

機械部品製造工場で働く田中大吉は、左手の小指が動かなくなる。それは大吉の仲間の二人にも起こる。時と共に、麻痺は広がり、大吉は恐怖から眠れない夜を過ごしていると、鏡に映る自分の顔が…

徳のある七城亜肖夫は、今は疎遠な幼馴染の四辻れおんからキャラメルを貰う。 ・２０２３年６月　イベント「【書架】あなたの描く傘」 - カクヨム https://kakuyo…