「ごめん。」を含む小説

彼はいつも帰り道の自販機でコーンポタージュを買う。 春でも夏でも秋が始まってもそうだった。 そして、10月にしては珍しく北風の冷たい放課後。 「あ、百円足りない」 そう呟いた彼は…

テーブルの上に置かれていたのは一枚の手紙だった。 『ごめんね。私、職場の先輩と付き合うことになった。……男の人だよ』 仕事もうまくいかず、付き合っていた彼女にもフラれた牡丹山ざ…

装飾品職人とその寡婦の話。

27歳の遠藤 了《えんどう　りょう》は、自分を育ててくれた祖母を看取り、四十九日法要を済ませる。 昔近所に住んでいた秋沢 真澄《あきさわ　ますみ》が、かなり遅れて訃報を耳にして祖…

高校３年生の夏。部活で怪我をしたことがきっかけで天野麟太郎はひきこもりになった。日々ネットサーフィンに明け暮れる生活で出逢った「貴方の意のままになるデリートキー」。孤独の麟太郎が…

あなたを求めて あの秘密基地で待ってたの けど、求めたことを後悔してる だって あんなにあなたを好きになるとは思わなかった 好きも恋も愛も通り越して あなたの幸…

誰でもない自分になりたかった そんな僕が 誰にも似ない君を好きになった けど、 そんな想いを持つ権利は僕にない 君をひとりにさせてごめん 僕のせいでひとりにさせて…

「わたくしと結婚してくださぃ幸せにしますわぁぁぁああああ！！！！！！！」 「付いてくんじゃねぇって言ってんだろうがぁ！！！」 五歳のときに悪の秘密結社に拉致られて人体改造を受…

※重要なお知らせ（2021年12月25日0時更新） 　この話の作中リアルタイム投稿（作中の日時と現実の投稿日時が同じになるよう投稿すること）を取りやめます。また投稿頻度は週1程度…

〈ぼくの住む街に、今冬最初の雪が降りました。あなたの街ではどうですか？　……なんてね。何年か前に約束したよね。同窓会の時、覚えてる？　きみが暖かいところにいるから、ぼくの住む街に…

ごめんあそばせ。 流行には疎いワタクシではございますが、 少しは時流というものをお勉強して、 トレンドを掴んでみたいと思いましたの。 異世界転生。悪役令嬢。チートで無双してT…

『神々の気まぐれでチートを与えられた人類が増えすぎた。宇宙のバランスが崩れるので、チートは回収する』。神界の決定により、若き天使マインが敬愛する女神エイロスと共にチート回収のため…

これは、私が中学3年生の時に書いた処女作です。 漢字の誤字以外一切手直しせず投稿します。 何故いきなり処女作を投稿するのかというと、私は紙に小説を書いているので、デジタルに移行…

　人生に劇的な出来事なんて無いと確信したのは――二十九歳の誕生日に、約七年付き合った彼氏に別れを告げられた時だった。 「ごめん、他に好きな人が出来た」 　その時の彼（現在は元彼）…

2015年、T洋水産は例年スポンサーを務めてきたR-1ぐらんぷりの協賛を降りた。 そのニュースをネットで見つけたT洋水産経理課社員である私は、違和感を覚えた。 先日、広報部が赤い…

上総私立高等高校 学校には「二人の狼」が存在した 仲間同士だった捨て鉢組 キューピットの不良達組 「 此処は戦争だよ？」 それは、私達雛据家 従姉妹達の始まりでした。…

　きっかけは一通の手紙だった。 　居桜悠秋の元に届いた、差出人不明のラブレター。その「返事」をきっかけに、悠秋の前に現れる「自称・差出人」の少女たち。身に覚えのない恋心を向け…

他のサイトで公開していた作品ですが編集を加えながらこちらでも公開させていただきたいと考えています。よろしくお願いします。

（本文より）---------- 「で、まあ、そのカメ族の情報ネットワークに『地球破壊マデ後一時間デス』的な緊急破壊速報みたいなモノが流れて来た……って亀女が言うワケだよ」 …