「第二回さいかわ葉月賞」を含む小説

晩夏の風に乗って、ネットの海から「うた」という女性の言葉が届いた。その輝きは消えることなく、孤独な男の胸に深く刻まれる。そして、失われた日々の先で、物語は再び動き出す。

　主人公は今日、仕事をサボって夏祭りに遊びに来ていた。 　だがしかし、すぐに秘書のアリスにバレ叱責を受けてしまう。 　渋々帰ろうとする主人公だったが、アリスは特別ですよと夏祭りを…

第二回さいかわ葉月賞参加作品 テーマ『夏』 https://kakuyomu.jp/user_events/16818792437650765908 ＊BL要素及び性的表現があ…

自主企画「【新作のみ】第二回　さいかわ葉月賞　テーマは「夏」」にて大賞をいただきました。 https://kakuyomu.jp/user_events/168187924376…

胡蝶の夢（こちょうのゆめ）に憧れて、その一文を何とか引用したくて… ただ、それだけの為に書き綴ってしまったお話。 さて、引用はうまく行ったのでしょうか？ それは、読んでみてのお楽…

曖昧な生、消去法の就職。家業の屠殺の重圧に心が壊れかける僕に、幼い頃好きだった叔父からの手紙が届く。訪ねた先で見たのは、蝉と化した叔父の奇妙な姿。暑さの中、画用紙に描かれた記憶と…

夏の思い出の一欠片。 第二回　さいかわ葉月賞　テーマは「夏」 https://kakuyomu.jp/user_events/16818792437650765908 に向け…

――父の初盆に、一緒に参加して頂けませんでしょうか―― 代行会社で働いている私は、米沢真希と名乗る女性から奇妙な依頼を受ける。高額の報酬に目がくらんだ私は、一泊二日の条件で彼女の…

「私」は軽い引きこもりだ。外出は必要最低限。夏の日差しともほど遠い。そんな私が夏を取り戻す物語だ。

その軍は死者を悼み、家族のもとへ還すためにある。 天に瑠璃、間に翠、地に蒼玻璃。それが景勝地スリファンである。 旅人が癒されてゆく大地の下には、弔いの部隊が存在する。…

蝉が鳴いていた。湿った風と、まとわりつくような陽射し。 そんな夏の街で、ひとりの“捜し屋”が動き出す。 本作品は、犀川ようさんの自主企画『第二回さいかわ葉月賞』に参加しています…

高校野球の試合中、確かにあった違和感。 勝利の裏で、誰も語ろうとしない「ズレ」を感じた風間蓮は、謎の転校生・セイと出会う。 揺れる感情、重なる葛藤。 これは、「記録」には残らない…

樹は物心つく前からピアノを習っている。毎年コンクールにもでているが、そのせいでお金もかかり母と父とのケンカは絶えない。4年生の今年限りでピアノはやめよう――そう決意した樹は、コン…

第二回さいかわ葉月賞の参考作品です。 [あらすじ] 『愛しのファウヌス、我が腕から離れるな。穢れなき魂で、貧しき心を癒せ。』 父の死をきっかけに、東京から故郷の村へ帰っ…

　夏休み、東京から祖父の家に帰省した十歳の山瀬駆（やませかける）は、縁側にいた白いカブトムシを捕まえようとして庭に落ちてしまう。気がつくと、麦わら帽子の男の子が虫かごを持って立っ…

第二回さいかわ葉月賞､参考作品です。 【あらすじ】 ひと夏の帰省。 本家の跡取りの婚礼に呼ばれ、訪れた母の故郷、山あいの因習深い集落。 高校生の由佳は、古びた家と濃密な空気に居…

悠真は税務署の徴収担当になった新人職員。再任用職員である仁科と「外回り」をすることになり、尼崎の町をチャリで駆け抜ける。 第二回さいかわ葉月賞参考作品。