「透明」を含む小説

東京で仕事を辞めて生まれ故郷へ帰ってきた私は、転職先した先で”間壁さん”という男と出会う。 とっつきにくい印象の歳上の男だったが、話をするうちに彼が時折見せる幼気な横顔に気づき…

その爆弾、対人類用兵器のため、関係者以外取扱禁止。 じゃあ、誰が使うのかって？　神様以外いる？ 霧式様のある日、空から落ちてきた透明な爆弾によって、人類は静かに終焉をむかえ…

霧式さん主催の｢ある日、空から落ちてきた透明な爆弾によって、人類は静かに終焉をむかえた。｣の1文から始まる小説を書こう！という自主企画に出した作品です。

中学の同窓会。 十五年ぶりに会ったかつてのクラスメイトたちは昔と変わらず楽しそうに騒いでいた。 しかし、そこに彼女の姿はない。 「私が救われなければ世界が救われる。それだけで十…

柘榴の葉はなめらかで光沢があり、初夏に鮮紅色の花を咲かせます。実は球状で、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉の粒が無数に現れます。その様が僕には何か毒々…

身体から離れ、魂のようになっている少女。記憶が混乱してなぜそうなっているのか思い出せない。そうしているうちにオッサンが少女の身体を担いで行くと、空から異世界人が現れた。

　高校一年生の雪野は、友だちとの付き合い方に悩んでいた。 　ある昼休み、いつもお弁当を食べているグループから抜け出し、校内でひとりになれる場所を探していると、ガラス張りの温室を発…

音大付属高校の音楽科に通う女子高生、都筑優香。その耳にある日飛び込んできた、透明な歌声。向かった先にいたのは、同じ学徒の少年だった。 ただ歌を歌い続けたかった彼と、音楽に命を賭…

西日の差す駅で死のうと決めた少女と、透明なヒーローの話。 即興小説リメイク作品（お題：綺麗なヒーロー 制限時間：30分） リメイク前初出　2020/03/31 この作品は（pi…

ある夜、目を覚ますと俺は無人駅でひとり立っていた。 そばにいるのは一匹の猫。 そいつのからだは、黒く、そして透明だった。 ※以前投稿したものを改題した作品です。

都会での仕事に疲れて、ふと祖母の住む田舎に足を運び、転寝をしていると、夢か現か、幼い頃の思い出が蘇った。 それは、現実世界に重なっている、もう1つの透明感の有る世界。 誰かに話し…

――やってみる価値は大いにある？ ――やってみるリスクは大きすぎる？ 低温純文。

色によって将来の仕事が決められるここは、円柱型の蜂の巣を催した色別世界。まだ何色にも染まっていない白い子どもたちは、色場見学を通じて将来自分の就くべき色業を探すのがこの世界の習わ…

『御愁傷様です。アナタが真犯人に決定❗❗』 美少女刑事アイアイが密室殺人を暴く❗ 【透明な鍵《カギ》】の掛かった密室トリックとは……。 密室で見つかった上級国民のドラ息子の遺体❗…

アラサーOLの美月はおひとり様で寂しく聖夜を迎えようと帰宅したところ、空き巣と遭遇し刺されてしまう。みじめな人生だったと悔いながら意識を失い、目が覚めたら体が半透明の幽霊になって…

音符が漂う海の上には、白と黒の鍵盤が並んでいた。 透明な青と濁った青が交わる線まで、鍵盤は続いている。この上を走って行ったら、どこに辿り着けるのだろう。 海の上にピアノの鍵盤が…

僕は死体を見ることが出来ない。 死体を見ることが出来ない主人公。 彼は自分の異常性を悟られないよう他人に合わせて日々を過ごしてきた。 それで問題はなかった。何一つ問題はなかった…