透明の額縁
夜李
第1話
ふと、今までを振り返ってる見ると後悔の多い生き方をしてきたな。と、私は感じています。
しかし、その後悔をしたことは悔いてはいないのです。
私はまだ18年というとても短い人生しか送ってはいませんが、その18年を年齢を理由に軽く見られることはとても気に食わないのです。
私よりも、長く生きてきたからなんだと言うのだ。長く生きてきたことが偉いのか。
なんて、そんなふうに考えてしまう私がいるのです。
『目上の人を敬いなさい』そんなことよく言われる世間ですが、全ての人を敬えとは言われてないのだから、私にも選ぶ権利くらいあるのではないかと私は思うのです。
言動と行動が釣り合っていなくとも誰にも迷惑かけないで成功や失敗する人ならば、敬う理由はあると思います。
しかし、言動と行動が釣り合っていない上に人の成功を自分の物のように語る人や他人に迷惑かけるそんな人のどこを敬えというのでしょうか。
こんな疑問や意見を言えば、他の人から忌避されるのだろうとわかっているのだから、私は自分の心の中でいつも考えてしまうのです。
外へと発信などしないのです。
そして一人静かに落ち着くまでは隠し続けるのです。
そんな世論では酷評される考え方を持つ私のことを私は嫌いではないです。
特殊でいいのです。
これも私の一面なので。
私の人生にはまだ未完成です。
私の人生に目標を決めてしまえば、そこで全て終わりにできるのかと、思ったりもします。
しかし、私はまだ終わらせたくは無いのです。
私はまだ、抗いたいのです。
この、狂ったような感情を持ったまま自分なりにまっすぐ生きてみたいのです。
もし、私の人生を1枚の絵に例えてみるのならば、まだ下絵の仕上げに入れるかどうかと言ったところだと思います。
今の状態で額縁をつけてしまえば酷評される作品になると思います。
しかし私はなにか、つけてやりたいのです。
私の絵に額縁をつけるのならば、立派なものや豪勢なものではなく、どれだけ継ぎ足してもどれだけ描き足そうとも困らない、そんな額縁をつけてやりたいのです
透明で形も定まることの無い、どこまで描いても書き足しても困らないそんな額縁なら。
透明の額縁 夜李 @SionHiragi01
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