「夏 ホラー」を含む小説

去年の夏、俺は高校時代の友人たちと久しぶりに集まって飲みに行った。 数年ぶりの再会に、懐かしい思い出話で盛り上がりそして高校時代よく行っていた肝試しに行くことになる。 これは、…

ジウの双子の姉、ヨルは死産だった。ヨルには頭部が無く、生きられなかったのだ。ジウはひとりっ子として育つが、何故かいつも会ったこともない姉に共鳴する感覚を覚えていた。そして、ジウに…

人とはそれぞれに怪談を幾つか持っているもので御座いますが、私はそんな話を求め、知人の元を廻っている酔狂なる者です。 それもこれも、かくいう私自身が『黄泉から舞い戻った者』に魅せ…

小学生の頃に交わした親友との約束。 ２年遅れたけどやっと来れたよ。 ねえ？貴女は何処にいるの。

高校一年生の土野子夏は、バラ色の高校生活を夢見て、私立忌野高校に入学する。 しかし授業開始初日に、校舎の前庭でモサモサの黒髪に身を包まれた、小柄な生徒と正面衝突する。 自らを岡田…

引っ越し先で見つかった一枚の古い写真。そこには、記憶にない黒いワンピースの少女が写っていた。夢の中で少女は「私のこと、忘れちゃったの？」と問いかけてくる。写真は増え続け、記憶の闇…

　東京──巨大都市の喧騒の裏に潜む、目に見えない「魑魅魍魎」が蠢く世界。妖怪、怨霊、そして異星からの存在までもが、現代の街並みにその影を落とす。奇妙な事件が相次ぐ中、それらの怪異…

ジャンルは特定せず短編を公開していこうと思います。 なんとなくなんでもありな感じです。 短編集と正反対の長い長い話「黒のシャンタル」というファンタジーも書いています。 よろしけ…

七夕。蒸し暑さと腐臭で不快指数が増す夏の日、僕はゾンビの彼女の想いを知る。 ※空色杯という企画に投稿した5000字のホラー恋愛短編です。当作品は、最終選考に残り、視聴者選考賞を…

私が大学生だった頃の話です。 その頃実家では、クロという安直な名前の黒猫を飼っていました。 ※この作品は創作です。

笹崖村（ささがけむら）には夏祭りに「お面を祀る」風習がある。少女の霊を鎮めるために、自分の顔の代わりにお面を捧げるのだ。記者の鈴宮ユウナは取材のために笹崖村を訪れた。村のことを何…

“町外れの山奥に、幽霊が営む温泉宿がある” “わたし”はそんな噂を聞いてその宿に行きました。 『夜な夜な何者かの話し声や叫び声が聞こえる』 『この世に未練を残した少女が寂しさ…

　紹介文……。 　といっても小説家志望者さんたちの鍛練サイト、『作家でごはん！』に投稿した際に添えた文章なんですが……。 　まず第一に心配なのは、“無理して若振った文書になってし…

《登場人物》 ・真田裕介〈さなだゆうすけ〉 乱れた短髪に黒い瞳が特徴の男性。 黒いスーツに行方不明になった彼女から貰った黄色と黒のストライプ模様のネクタイを出勤する時に必ず付けて…

日常と非日常を介在させた車は夏みたいなカーステレオを穏やかに響かせて走った。

　夢も希望もない1匹狼の大学生、天池達海（あまち　たつみ）はある夏の日にトラックに轢かれてしまう。病院に搬送されたものの大きな外傷もなく、すぐに退院することになる。しかし、日常に…

乗り遅れた感はあるが……祠を壊した所から始まる話を書いてみたかったんだ…… 性別不詳の人が出てくる話もな…… ━登場人物━ ＊神木 実夏 　主人公。逆から読んでもカミキミカ…

淡々と語られる100文字の恐怖。サッと読め、サーッと血の気が引いていく恐怖に果たしてあなたは耐えられるだろうか。

卯月　陽太には、とある衝動が湧き立つことがあった。そんなある日バイト先で初恋の女子を再会し、彼女からなんと夏祭りに誘われる。祭り当日、『陽太』はそこで思いがけず自分の過去と向き合…

私が子供の頃に見た吸血鬼。美しい顔に黒い髪。黒い服に身を包み、血まみれの顔で私を手招くの。 ※ホラー作品ではありません。