「「ファンタジー」または「幻想」」を含む小説

償いの旅の途中、薬師の深（しん）と山彦鳥と呼ばれる喋る鳥――縁（えにし）が山の中で彷徨った先に出会ったのは、天邪鬼に取りつかれた少女――与依（よい）だった。 村でも持て余されてい…

あれはいつの記憶だろうか？まだ見ぬ何かだろうか？ 喧騒に、幻想に、消えたような、始めからなかったような、そんな小さなお話。

セフィーはアルビノとして生まれたがために化け物と呼ばれて生きてきた。 社会になじめないセフィーにできることといったら、真っ白な自分を物珍しさで買う男たち相手にからだを売ることだけ…

「火竜」と呼ばれる命知らずの傭兵と大陸を旅する「語り部」パルヴィーズが、夜毎に語る、妖しくも美しい「魔物」に魅入られた者達の恋物語。 「大陸」と呼ばれる世界に伝わる異類婚姻譚や…

僕は古里へ向かう不吉な旅の途中、束の間の微睡みの中で、その館を見た。館には美しい婦人がいて、ある兄妹の奇妙な物語を話し始めるのだった。

十年に一度の、うたまつり。歌で妖怪を封じる能力を持つ一族の少女と、彼女が出逢った青年の物語。 pixivより転載。 主催者：遊び心様の自主企画 https://kakuyom…

騎鈴城の姫は、湖に浮かぶムクの塔の頂で焼身自殺を遂げた。姫の燃え残した血・灰・指・髪を求め、四人の聖騎士が旅立つ―― 聖騎士ミジンコは、姫の御髪ごとしゃれこうべを持ち去った盗賊…

星は一方的に、言葉を訴えかけてくる。少女の上を流れながら、誰かの心を叫び続けている。 どこか夢のような世界。幻のような幽玄の世界。 流れ星が降り注いでくるてっぺんだけの塔と、そ…

見るからに風采の上がらないヤボな中年刑事。名前も、年齢も、所属も、一切不明の彼にはある秘密があった。 それは『人に見えないものが見える事』…そんな「やさしい刑事」が織り成す幻想の…

未来の無い現実を忘れた時、少年・少女には新たな世界が生まれた。 幻想《ファンタジックガーデン》 その世界の中には、望まれた物を手に入れるきっかけがある。 これは【幻想】の…

偉大なる獅子、三千年に及ぶ治世を施したるヴィヴェルニアン・クファンジャルヌ大帝の御許、花冠をかむった一人の紅顔を装う若き詩人がいた。 竪琴にまつわる、詩人を破滅させた宇宙的恐怖と…

今宵、娘は贄として水に入る。幼い頃彼女が為した水神との約束。それが全ての始まりだった。 【和風味】 ※本編を一頁にまとめています(二万字程)。少しずつ読みたい派な方は、よろしけ…

もう何百年も生きた男が死に、この世から消える間際のこと、その歴史に囚われた「僕」は、夢中の海に見せられればその中に沈む。現代の日本と歴史の隙間に生まれた幻想譚。

2014年頃書いた小説です

アルとメラは手を繋ぎながら次の惑星へと降り立った。 二人が旅する惑星はそれぞれが不思議で特徴的だ。 「植物に飲みこまれた人間」「嘘しかつけない惑星」「幸福を嘆く人間」「子どものた…

『――だからね、ロボット兵器なんてナンセンスなんですよ』 　そんな風に言われた時代に、ドクターＲと名乗り、ロボット兵器以外は認めないと各国に攻撃を仕掛けた男がいた。 　冥王星軌…

いつの間にか深海を走る電車に乗っていた少年。 少年はそこでひとりの少女に出会う。 電車から降りるために、少年は「答え」と呼ばれるものを探す…… 一話一話は短いので、よろしければ…

銀の髪を持つ旅人の少年は、誰かに呼ばれた気がしたーー 誘われるように辿り着いたのは森の中にある一つの泉。 そこで少年は、美しい人形のような少女と出会う。 ※「小説家にな…

　不思議な霧によって無数の異界がつながり、多様な生命を気まぐれに往来させる世界で一人、霧に紛れた心を探し、その真実を求めて救う「風のような旅人」がいた。 　とある夢の街に住む少女…

　月の上に落ちた涙が蒸発するまでの間、その表面に映ったのがこの物語です。 　失われたＳＦの夢が舞い、その夢により街の形作られる月の上、百の街路の中に百の秘密を隠し持ち、百の秘密の…