「捨てられる」を含む小説

ここは奇跡が降る街だ。 　 　新しい命がうまれて、錆びついた鉄くずは、捨てられる。食べた後のものや、年老いたひとは、全て燃やされて再利用される。 　新しくうまれたものは、それを食…

（キャッチコピーの最後に：二人なら二人分の思い出じゃないか？」 時に思う、「自分がゴミ」だと。 社会に捨てられた「ニート」でもあり、親、家族、友人などに嫌われる「負担」でもあり…

大した話じゃないんですけどね、高校のころ、絵のうまい女子がいたんですよ。そいつに「モデルにならない？」って誘われたんですが、いま思えば、あのときの絵が僕のいまの姿を本当に表してい…

『わたし』はごみ袋だ。 『私』が抱えきれなくなった傷を入れておくためのごみ袋。だから、いっぱいになったら捨てられるのが『わたし』の運命だ。 　短い一生。 『わたし』はそれを理解し…

北海道古平郡古平町の歌棄海岸。そこへ行けば歌を捨てられると教えられました。

──結婚式の直前に捨てられ 部屋を追い出されたと言うのに どうして私はこんなにも 平然としていられるんだろう── ～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～ 堀田 朱里(…

　両親が蒸発し二人だけで暮らしてきた幸太と栄太。 　部活の顧問である大山の計らいで種後島宇宙センターに見学に来るが、タキオン素粒子の発射実験に栄太が巻き込まれてしまう。 　気づく…

「吾輩は犬である。」 クロさんが言っていたが、動物が自分の事を語り始めるときは最初に「吾輩は」と名乗らなければならないらしい。 そういえば、じいちゃんが手紙を書くとき、「ハイ…

人形になりたかった少女が人形に変身させられ、少女の人形が人間になる話。元人形のメグミは人形になってしまったカオリを元に戻そうと必死に動くのだけども……。

樹の枝を折った女子学生が精霊に樹木に変えられ、切り倒されて食堂の割り箸にされてしまう話です。

密かに恋心を抱いていた幼馴染のメグミにはすでに恋中のバレーボールの主将が居た。それならば私はメグミをバレーボールの主将の元へ引導を渡してやろうと思うのだが……。

若いころに全身の型を取っておいて、いつでも好きなときに身体を溶かして型へ流し込みあの頃の身体へ戻れるサービスが登場。あるバリキャリはそのサービスを繰り返し利用するのだが……

　主人公は、28歳独身。一人っ子。 両親と離れ、他県で地元を捨てる生活を選んだ。 しかし、親と子、家族はそんなに簡単に捨てられるものではなかった。 　苦難にぶつかるごとに、自分の…

"（おおー。サイズがピッタリ。） 成人男性を象ったボディーもあれば、女の子の形をしたボディーも並べられていた。中空になった脚の形をした枠を身体に当ててみて、私はしきりに感心をす…

足裏の汗が身体に染み込むし、ドンドン黒ずんで汚れていくし……。

莫大都市東京にある自殺所では人がいつでも死ねる場所があった。 色々な背景がありどうして死にたくなったのか・・・ 個々の背景を書いていきます。

　俺の嫁は物持ちがよいという方では決してない。ライフスタイル系の雑誌やＴＶのドラマのような「明るくキレイな家」を維持するのにかなりの労力を割いていて、古くなって洗っても汚れがおち…