「短編で」を含む小説

「幸せを探しに行こう！」　 大学三年生の月城大和は、交通事故で、二年分の記憶を失ってしまった。 そこに、向日葵のような笑顔で、温かい空気を纏った、同い年の女の子が現れ、幸せを探す…

夕暮れの穏やかな日には必ず、あの人があの場所にいる。 気になり始めたけれど、ただ、毎日すれ違う二人。 けれどある出来事が、二人を繋ぐ。 時空を超え、再び二人は巡り合った。 …

「「断る」 　そう言って俺・護（まもる）は、幼馴染でありかつての恋人・美継（みつぐ）の寄りを戻そうという頼みを一蹴した。 　俺たちが別れたのは金持ちの男に美継を寝取られたから…

アレク（14）は、冒険者組合に登録したばかりのかけだし冒険者。 旅する仲間は、 通りすがりのおっさん冒険者 自称美少女魔法使い（推定年齢70歳） うたたね神官 というクセモノば…

「自殺を止めてほしいと頼まれたから殺した」 異常なほどの純粋さが引き起こした自殺阻止事件。その正解は誰にもわからない。そして、世間は犯人の青年・狂々をサイコパスと決めつけた。人間…

学年一の秀才鮎川龍は、クラスメイトの二階堂から勝負を挑まれた。「ボクの考えたゲームで対決してくれよ。秀才クン？」

――黒猫が流れている。 「彼はどこへ行くのだろう？」 僕は、空をぼ～っと見上げていた。 「お教えしましょうか？」 と声をかけてきたのは三十路手前の未亡人。 どこか冷めた作家と、…

よくある聖女追放系小説の男性版、序盤のプロローグ部分のみの短編。 ２０２３／３／３１　そのあとの島の人々の話を四話追加しました。

白い光の底で目覚めた『わたし』は、 自分の死の理由を思い出せないまま、 愛する想『そう』の部屋へ引き寄せられていく。 彼は生者のように見えるのに、どこかが決定的に違っていた。 …

フユ・ホープフル・フューチャーは時計草戦争の英雄である。 断じてアイドルではない。 断じてキャンペーンガールではないし、 断じてバニーガールのコスチュームをまとってぴょんぴょん飛…

――ある日、今までもそこにあったかのように、自然と存在していた鉄獄。 誰もがそのダンジョンの奥に潜む、蛇を倒さなければならないと思っている。しかし、今鉄獄に挑んでいるのは、もは…

Xにて。 ポストで語り合っていた最中。 「このネタで140字小説書いてみてよ」 という一言をもらった。 そうして始まった140字小説投稿。 ある人は詩的だという。 また…

目を開ければ希望と絶望が。 目を閉じれば無がある。 あなたはどちらを望むか。 目を閉じるのを望むのだろうか。 それが全ての終わりを意味するとしても。

竪琴職人のビメイの工房を、ライアという女性が毎日のようにように訪ねてくる。 ビメイは妻帯していた身でありながら、ライアを突き放すことができない。 古の異国で、あり得ないとは言い切…

陰キャで負け犬な高校生、虎馬は平凡な日常と敵の見えない世界への怒りだけを武器に、放課後の空き教室とライブハウスでラップを吐き出す日々を送っていた。 彼にとって、ラップとは孤独な自…

【一話完結】 昔々の物語。住み着いた家々に幸福をもたらす座敷童は、こちらをじっと見つめる視線に気づく。自分の姿は誰にも見えないはずなのに。

天才少年シィ＝タドコロは、数字たちが生活する“数次空間”へと招かれる。 そこで知るのは、素数による独裁体制と、平民数字たちの苦しみ。 シィは唯一の＜人間＞として、平民数字と手を組…

彼は、感情を持たなかった。

神様の世界は一つではなく、幾つもの世界があります。 『アルカディア』『アースガルズ』『アマラーバティー』 『高天原（たかまがはら）』『神隔世（かくりょ）』『天界』……。 今回はそ…

城を追い出された異世界転移者・梶野マサト。 彼のスキルは“ネットスーパー”“陰陽師”“アイテムボックス”――勇者には不要な地味スキルばかり。 だが商才を発揮した彼は、新天地オー…