「#短編・完結」を含む小説

ご存じのかた、いないでしょうか？ いつの間にかスマホに入っていて、消せないんです。

コインを弾く。 表ならジェームス。裏ならジェイミー。 今日の私は、彼女として街を歩く。

バレエ一筋で生きてきた少女にとって、 純白のシューズは努力の証であり、誇りそのものだった。 次のコンクールへ向けて選んだ新しいシューズは、 なぜかどれだけ練習しても汚れひとつつか…

日中、上の階のどたどたうるさい騒音にイライラする小学生こころ。 おばあちゃんにそのことを愚痴るのだが…。

十五歳の夏、僕の部屋に死んだ母が現れた。 母は何も喋らない。ただそこにいる。 誕生日が近づくにつれ、十二年前の記憶が蘇る。 母が道路に飛び出し、トラックに轢かれた日。 僕に呪いを…

恋をして、笑って、すれ違って、忘れられない。 誰もが一度は経験する「誰かを想う時間」を切り取った10の物語。 公園で、踏切で、観覧車の下で。 ※それぞれ独立した一話です。

　自動化が進み、今より便利になった近未来。 　それなのに、動機のない無差別殺人、通称「理由のない殺人」が増え続けていた。 　その理由を知るという者に、刑事二人は会いに行くが――。…

カスのミステリー

放課後、ひまりから届いた「教室に残ってて」の一通のメッセージ。 冗談のような予感と、不安のような期待が胸に混ざる。 夕焼けに染まる教室で、ふたりの心が交差する青春短編。

シャッター音が、やけに軽く響いた日。写真も、夢も、家庭も、もうどこか遠くにある。冷めたコーヒーをすすりながら、彼はふと、 妻の声を思い出す。噛めば、ほどける――忘れていた温度が、…

担当したのは「スマパラ」事件——スマートフォンを通じて人を操る、見えない寄生体。 画面に触れた瞬間、俺の体は言うことをきかなくなった。 二つのボタンが浮かび上がる。 「破壊」と「…

宇宙の根源的な孤独から始まる壮大な旅。意識は「私」と「君」の分離を生み、星々を生み、生命を育み、文明を築かせる。愛と痛み、創造と破壊、過ちと学びを経て、すべては循環し、やがて新…

AIをモチーフにした、実験的ショートショートです。 ３分ほどで読めますので、ぜひどうぞ。

人工知能が画像を生成しようと、データの海の中に飛び込みます。

アプリ57577のお題で短歌を作り、できた短歌のショートストーリーを人知れず作成していこうと思います。

近未来、AI〈ガイア〉が世界を支配し、古いホームページは「ノイズ」として消されていた。 最後のWebマスター・タクミは、廃墟のサーバーで伝説のハッカー〈カオス〉のサイト『イカロス…

何度も傘を盗まれてきた俺は、使用済みのワラ人形をほぐして傘に縫いこみ、釘で持ち手に呪いを刻んだ。 その他、思いつく限りの改造をほどこしたこの傘を。 できるものなら、盗んでみろよ！

――どうやら僕は結婚する相手を間違えたようだ。 そう言うと大抵は結婚したことを後悔する意味合いとして捉えるだろう。 そうではなく、〝本当に結婚する相手を間違えて〟しまったのだ！ …