私は、ぽぽろ。本当は『こころ』という
名前だけれど、まだ小さかった頃に自分で
そう言っていたのが渾名になった。
今、住んでいるのはマンションだけれど
すぐ近所に おばあちゃん がいる。
小さな隠れ家みたいな喫茶店をやっていて
その佇まいからは古民家だと思われて
いるみたい。
この おばあちゃん は実は若くて綺麗な
女性。亡くなった祖母から家を、そして
祖母の 暮らし を全て引き継いでそこに
住んでいる。
ぽぽろ は、最近マンションの上の階の
住民がやたらとうるさくてかなわないと
愚痴をこぼすが……。
何とも不思議で優しい物語。
小学生の少女と不思議な女性との交流は
自然の中で瑞々しく繁茂する草花のよう。
夏の日差しや空気の匂いまで、目の前に
広がって行く。
何でも知っている、不思議な若い
おばあちゃんは一体何者なのか。いや、
何者でも構わない。
そこにある美しく優しい奇跡を、是非
感じて欲しいのだ。
そして、この話には続きがあって…。
続編になる【龍がいた季節】は秋から冬へ
季節送りの美しく感動的な物語。
こちらも、是非!