最初はただの騒音として描かれていた足音が、「誰がそこにいるのか」を知ったことで意味を変えていく流れが温かい物語でした。ぽぽろの幼い視点と、おばあちゃんの静かな言葉が重なって、世界の見え方がそっと変わる瞬間がとてもやわらかく心に残ります。生活の小さな不満が、想像力と知ることでほどけていく。そんな優しさを感じられる掌編でした。
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