概要
ようこそ、「灰枯」と「百花」――生と死の狭間へ。
すべての植物が枯れる「灰枯」と、すべての植物が花咲き結実する「百花」の季節しかない島国、フリーゼ王国。
クーデターの気配を察知した貴族令嬢レーダは、弟のアレックスを連れて密かに街を出る。
辿り着いた先は「常灰の森」。一年中「灰枯」であるその森には、恐ろしい魔女ゾルマが隠れ住んでいた。
ゾルマに囚われた姉弟は、しもべとしての生活を強いられることになるが……。
(おおむね「性悪令嬢とショタとチートババアとイケメンマンドラゴラのゆかいな森林ライフ」みたいな話ですが陰謀成分が多分に含まれますしひとがしにます)
*レイティングするほどの直接的な描写はありませんが、処刑のシーンなど死の描写があります。
2022年7月「文披(ふみひらき)31題」参加作品。
※7月1日~31日に毎日ひとつずつ与えられ
クーデターの気配を察知した貴族令嬢レーダは、弟のアレックスを連れて密かに街を出る。
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ゾルマに囚われた姉弟は、しもべとしての生活を強いられることになるが……。
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その彼らが辿り着いた常に灰枯の季節のような、すべてが枯れ尽くした森。そこで彼らが出会ったのは、なんだかやたらとご機嫌な叫ぶ——というよりよくしゃべるマンドラゴラと、恐ろしい魔女のゾルマでした。
やんちゃで独善的にも見えるレーダと彼女に振り回される弟のアレックス。子供らしい無鉄砲さにどきどきしつつ、丁寧に描かれる魔女との生活、次第に明らかになる王宮と彼らの事情、そしてゾルマと…続きを読む