降りしきる雨の中で[1分で読める創作小説2025]

雨が、降っていたそうです。

主人公が傘を開いて歩いていると、クラスメイトの女の子に声をかけられました。
見ればその子、雨だというのに傘を忘れてしまったようでして……。


それで相合傘です。

この二人の会話から察するに、「そこまで」関係の深い仲ではないのではないでしょうか？
思うに、知り合ったばかりであるとか、あまりまだお互いのことをよく知らない関係性なのではないかと、私は思いました。

そんな二人の、相合傘にございます。

会話も雨粒もぽつり、ぽつり、

最後、主人公の傘が壊れてしまうのですが……女の子が手渡したのはなんと折り畳み傘。

傘！　持っていたんだ！？

では、なぜわざわざ相…続きを読む

とある雨の日――。
傘を忘れた少女と、そんな彼女を傘に入れてあげた少年の甘酸っぱいひとときの物語。

相合傘ならではの距離感と雨音、そして少女の本音に触れたとき、キュンとする。
彼らのその後が気になるようなお話でした。

甘酸っぱいときめきがお好きな方に。

最高です！
この一言しか私は思いつきません！
たった1000文字でなぜ、このように素敵でキュンキュンしてほっこりする物語をかてしまうのでしょうか！？
素晴らしい才能が素晴らしいストーリーを創り上げました☆
ぜひ、ご覧いただきたいです(*^_^*)

こんな出来事があったら絶対に好きになっちゃう！　
次の日二人はどんな顔で会うのでしょうか。
ここからドキドキの毎日がきっと始まる。
続きがあったら読みたい、そんなお話です。

土砂降りの雨が降る中で、宗像くんが櫻井さんを傘に入れてあげるところから物語が始まります。

女の子慣れしていない宗像くんから滲み出る優しさや、普段から明るい性格であろう彼女の口から出る家族の話など、ゆったりと会話が進んでいきます。

そして！
クライマックスに向けて事態は思わぬ方向に。

1分でキュンとした気持ちが胸に広がる作品です！

　このシチュエーション、もしも経験することがあったらイチコロになってしまう……。

　主人公の宗像くんは、ある雨の日にクラスメイトの薫と会う。
　傘を忘れてしまったという彼女。そんな彼女のために相合傘でバス停まで送って行くことに。

　そして、バス停へ辿り着き、彼女から「ある事実」を示されることに。

　これはもう、ドキドキせずにいられない状況。ストレートに「気持ち」を伝えられるよりも、心の揺さぶりは大きいかもしれません。

　「え？　それってつまり……やっぱりどう考えても、『そういうこと』って捉えていいんだよな。じゃあ、櫻井さんって……
　あれ、どうしよう。明日から、どんな顔して会えばいい…続きを読む

完結している作品ではありますが、この先の展開も楽しみになります。
主人公が2人とも、初々しくてそして優しいところが、素敵です(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)
きっかけは、土砂降りの雨。
でもそこに、2人の優しさがなければ、始まらない青春の一コマ。

サクッとキュンとしたい方に、オススメの作品です！

ずるいです、この作者様は。

青春短編の名手だということは前から知っていたのです。

恋愛要素のうっすい高校生活を送った私にトドメを刺しにくるタイプの、鋭利な青春ストーリーの使い手だと。

ただ、本作は1000字ということで油断してました。

いつもの丁寧な描写はそのままに、ちゃんと羨ま死ねる青春ストーリーを持ってくるんですね……。

オススメです！

青春の中の恋というものは胸がキュンとするもの。
その先に何があるのかわからない。
だからこそキュンとするのだと思います。
青春、朱夏、白秋…そして人生には「その先」があります。
「その先」は誰にもきっとやってきます。
切ないことです。
青春の中のキュンとする恋と、人生の「その先」が僅かに交錯する、素晴らしい短篇でした。