概要
長年の間、人間達に虐げられてきた過去を持つ『人外』の青年テュラン。痛みに蝕まれ続けた心は武器を取ることを選び、仲間と共に軍事帝国アルジェントを襲撃した。
無差別な殺戮を繰り広げ、蹂躙を続ける彼に人間は問う。誰の為に、何の為にこんなことをするのかと。
テュランは答える。誰に為でも、何の為でもない。
「許されようなんて微塵も願わない。正義だと主張するつもりはない。これは俺の、俺という存在の為だけの復讐なんだ」
※
『復讐シリーズ』の一作目です! シリーズものとなっておりますので、よろしければ続編もぜひぜひご覧ください!
★武石 浩さんも同じ世界観で作品を執筆中です。気になる方はタグの『復讐シリーズ』からどうぞ! そちらも併せてよろしくお願いします。
『小説家になろう』でも公開し
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!終末作戦、展開! 復讐者の生き様が、末路が、鮮烈に描き出される。
軍事帝国アルジェントの首都を突如、テロリストの集団が襲った。
テロリストは全員が「人外」で、「人間」への憎しみもあらわに、
無差別的で残虐な殺戮を行い、首都の機能を次々と奪っていく。
人間への復讐を目的に掲げる人外たちは、交渉にも碌に応じない。
テロリストの首謀者は人虎《ワータイガー》の青年テュラン。
彼は人間たちによる研究所で実験動物として虐げられて育った。
1度だけ、慕っていた「おねえちゃん」とともに脱走を試みたが、
足手まといになって裏切られ、それが彼の心に影を落としている。
テュランの相棒あるいは参謀、吸血鬼のジェズアルドは長命で、
彼の経歴は伝説として語られるほどに古く、腹の内…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ワータイガーの“哀”に溢れた復讐劇。
この作品は長編の醍醐味を生かし尽くした名作だと思った。中盤から終盤にかけても読みながら思っていたが、読了後、頭に浮かんだ率直な感想がこれ。
私が思う長編の醍醐味と言うのは読み進めれば読み進める程作品の味が染み出してき、ドキドキが止まらなくなる、この点だ。この作品は私にとってスマッシュヒットだった。
シリアス、ダークなスピード感のあるストーリーであるのに尚且つ、人間ドラマがしっかり存在している物語が好みである方にはぜひ読んで欲しい。冒頭のような感想が読了後、脳内に浮かぶのではないだろうか。
人外と言う種族の中でも稀少なワータイガーである少年、テュラン。彼は信じていたある人に裏切られ、そして人…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もしも狼男や吸血鬼やオークが隣人だったら、あなたは彼らと共存できる?
もしもファンタジー世界に登場する亜人種が実在したとしたら、果たして人類は彼らと共存できるか?
本作は、上記のIFを描いた作品です。
ファンタジー世界に登場する亜人種は、女騎士とオークの「くっ殺!」を頂点にネタ的な意味でコミカルです。
彼らと楽しくわいわいと過ごせる世界、とても素敵だと思います。
しかし、実際に彼ら亜人種がいたらどうでしょう?
人間とは異なる文化と思想を持ち、知能も体力も種族ごとに様々で、人間の血液や人肉を好む種もあり、人間と容易に交接して混血種を生み出す。
おそらくロクなことにならないでしょう。
21世紀の地球でも同じ人間同士で争いまくっているのに、別の…続きを読む