★ここまで主人公が悪役に徹しきる作品は珍しい

劣っていると虐げられ続けてきた人外が人間に復讐するために立ち上がるのだが、主人公の悪役っぷりというかクズっぷりがものすごい。とにかく「悪」。人外を人間から解放するんだというある種の「正義」はまるでない。情け容赦という言葉も全くない。人間が人外をヒトと見なさないように、彼らもまた、人間の命を紙切れ程度にしか思っていない。なのに、復讐にひた走る主人公らが魅力的だから不思議だ。

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