概要
大雨の夜、雨音で目覚めた僕は、変なやつに出会った。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!情景と心情が雨の中で溶け合う、印象的な一作
大雨が降っていた。翌日はサツマイモの苗の植え付けがあり、児童会長の「僕」は、あいさつを任されていた。お母さんの期待もかかっている。だから雨にやんでほしい。
そんな中、ふと向かいの屋根に目をやると、そこには子どもの姿があった。彼こそが、雨降小僧。雨降小僧と「僕」との無邪気なやり取りは、まるで童話の一場面のように生き生きと描かれている。
雨降小僧は「僕」のアルターエゴのように思われる。「子どものままでいたい、成長したくない」という「僕」の無意識の願望が投影された存在なのではないだろうか。
ピュアな心のまま、雨の世界に遊んでいたい雨降小僧と、それに対して折り合いをつけようとする「僕」との対比…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ユーモラスで不思議な雨降小僧 少年との夢の一夜
雨を降らせる雨降小僧。
その言動は妖怪や妖精らしくユーモラスで、不思議な雰囲気を持っています。
主人公の少年ユウキは、偶然出会った雨降小僧に巻き込まれる形で、雨の中で夢のような一夜を過ごします。
大喜びでどんどん雨を降らせる雨降小僧ですが、ユウキはあまりの大雨に、とうとう雨を止ませて欲しいと願うのです……。
子供の頃には見えていたかもしれない不思議な世界。
そういった存在を信じない子供が増えたから、そんな環境を大人が作りがちだから、豪雨は増えたのかも?…なんてこともチラリと考えてしまう物語でした。
無条件に不思議な世界を信じられる、そんな子供達が増えると良いなと願いつつ、この素敵な物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!雨の日は憂鬱なもの? 本当は、そこにしかない楽しいこともあるのかも?
「これ、いいな!」、「この話、好きだな!」
自然とそんな感想が浮かんでくる。そういう素敵な小説です。
ユウキは窓から外の様子を見る。雨が降っていて憂鬱。明日は児童会長として、サツマイモの苗つけのイベントで挨拶をする予定もある。
雨がやまないのが不安。そんな風に感じていた。
そこで、彼の前に不思議な存在が現れる。
雨降小僧という名の存在は、ユウキと一緒に遊ぼうと、雨の降る外へと呼び出す。
どんどん雨を降らし、屋根の上でウォータースライダーみたいなものを作り出し、楽しい時間を過ごそうとする。
この段階で、一つ気づかされるものがあります。
子供にとっては、じゃんじゃ…続きを読む