概要
疲れた心を癒すのは
クロノヒョウ様ご主催の自主企画『第65回「2000文字以内でお題に挑戦!」企画』お題「サラリーマンと月夜の蛍」参加作品
心が疲弊した僕は、祖母の田舎に静養しにやって来た。
心が疲弊した僕は、祖母の田舎に静養しにやって来た。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!夏休みに是非読みたい、ノスタルジックな雰囲気抜群の物語
コンセプトが素敵過ぎて、冒頭一行目から引き込まれました。
「幼い頃の夏の日に、もう一度出会いたくなり」と祖母のいる田舎へと向かう主人公。
アラフォー世代のサラリーマンとして日常に疲れてしまったショウタ。そんな彼を九十歳になった祖母が迎えてくれる。
ノスタルジック。そして夏休みの思い出。名作ゲーム「ぼくのなつやすみ」を連想せずにはいられない、雰囲気抜群のシチュエーションです。
幼い頃の思い出に浸りつつ、蛍を捕まえに行くショウタ。楽しかった夏休みの思い出が蘇る中、捕まえた「蛍」の姿がふと自分自身と重なり合うことに。
疲れ切った日常と、満たされない自己肯定感。それに苛まれていた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!たまには、仕事を知らなかった子供の頃に戻ってみる。
本作を読んで個人的に強く感じたのは、「忙しく働き続ける大人たちこそ、子供の頃に戻って心も体もリラックスしよう」ということです。
生きるためにはお金が必要で、お金を稼ぐためには働かなければならない。でも人間は機械ではないので、休みなく働き続けることはできない。いや機械でも休みが必要です。
そして身も心も仕事から離れてじっくり休むには、「子供の頃に戻る」という感覚に浸るのが最適でしょう。仕事を知らなかった子供の頃に。
ちょうどこのゴールデンウィーク。私は十数年ぶりに家族と10日ほど過ごし、完全に子供に戻っていました。大人になってから自分がやっていたことをすべて放り出して。
最初は「こんなこと…続きを読む