概要
【完結】群がり起こる空想力、愛と無念の大正謎解き浪漫譚
「この結婚はきっと、幸せになれない……」
大正九年。
華族令嬢の橘万葉子は悪魔と呼ばれている骨董商、古御門物見男爵と結婚した。
すべての始まりは、父、橘実明に殺人の容疑がかけられたことだった。
「この世界は悪に満ちている。しかし正義は必ず勝つんだよ」
父は無実を訴えながら亡くなり、家は没落の一途をたどる。
空想好きだった令嬢の万葉子は、現実の猛烈さに打ちのめされ、やがて博多の骨董商、古御門物見に嫁ぐことに。
彼は男爵であると同時に、周囲からは悪魔と噂されている人物であり、しかし無念骨董(レグレットアンティーク)と呼ばれる、人間の無念に関わる骨董品を商う青年であると同時に、無念骨董に関わる謎を解き明かす名人でもあった。
「この骨董品(アンティーク)は、凶器だ」
古御門からの穏やか
大正九年。
華族令嬢の橘万葉子は悪魔と呼ばれている骨董商、古御門物見男爵と結婚した。
すべての始まりは、父、橘実明に殺人の容疑がかけられたことだった。
「この世界は悪に満ちている。しかし正義は必ず勝つんだよ」
父は無実を訴えながら亡くなり、家は没落の一途をたどる。
空想好きだった令嬢の万葉子は、現実の猛烈さに打ちのめされ、やがて博多の骨董商、古御門物見に嫁ぐことに。
彼は男爵であると同時に、周囲からは悪魔と噂されている人物であり、しかし無念骨董(レグレットアンティーク)と呼ばれる、人間の無念に関わる骨董品を商う青年であると同時に、無念骨董に関わる謎を解き明かす名人でもあった。
「この骨董品(アンティーク)は、凶器だ」
古御門からの穏やか
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読み応えのある本格ミステリ
18話まで読了しました。章分けはされていませんが、たぶん第2章に当たるかな、と
まずもって文章力が段違いで、世界観の解像度が高く、キャラクターが体温を持って動いている。これはスゴイと思ったら、カクヨム外で受賞経験のあるプロ作家さんでした。
なるほど上手いわけだ、と納得です。
「無念」がキーワードになっており、殺人事件の被害者、犯人、そして巻き込まれた主人公の誰もが救いようのない苦さを残していく感じは、推理小説ならではの魅力でしょう
ちなみに新婚夫婦は二人とも名探偵ポジションで、互いにリスペクトし合えている関係性は恋愛ものとしても良質なのが、癒し成分として効いています
ミステリーではなく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悪魔に嫁いだと思ったら真の悪魔が現れた。隠れている悪魔を全て見つけ出す
一見乙女物と思われるが、ハイクオリティーのミステリーです。
まず、キャラクターは主人公とその夫がメインですが、主人公は可愛らしく表現されており、夫はクールなイケメンで、性別を問わず読むことが出来ます。
また、文章もしっかり書かれていて、大正の雰囲気を感じつつも、説明臭くなく、適量の地の文なので、ストレスなく読めます。
推理も構造がしっかりしていて、なる程と思え、動機も説得力があり、読後感がとても良かったです。
また、次へ読み進みたくなる謎、伏線がしっかりあるので、作者の構成力の高さが感じられます。
推理系が好きな方に文句なしでお勧めの作品です!