読み応えのある本格ミステリ

18話まで読了しました。章分けはされていませんが、たぶん第2章に当たるかな、と

まずもって文章力が段違いで、世界観の解像度が高く、キャラクターが体温を持って動いている。これはスゴイと思ったら、カクヨム外で受賞経験のあるプロ作家さんでした。
なるほど上手いわけだ、と納得です。

「無念」がキーワードになっており、殺人事件の被害者、犯人、そして巻き込まれた主人公の誰もが救いようのない苦さを残していく感じは、推理小説ならではの魅力でしょう
ちなみに新婚夫婦は二人とも名探偵ポジションで、互いにリスペクトし合えている関係性は恋愛ものとしても良質なのが、癒し成分として効いています

ミステリーではなく「ミステリ」と呼び方を拘りたくなるような、本格志向の推理ものとして、お勧めです