異世界剣聖記

　「剣術」を極める主人公といういわゆる「王道」的な要素を、独自の要素に上手く絡め合わせた物語の構造は本作品でしか味わえない独特なリズム感を生み出しているように思えます。

　それでは具体的な本作の魅力はどこにあるのでしょうか。
　それは「友人関係」や「学園生活」といった日常の中にあると、私は考えます。
　個性豊かな登場人物と共に過ごす主人公の「青春」の日々。
　夢を追いかける主人公はとても素直な性格であり、そして誰よりも努力を惜しまない姿はとてもエレガントです。
　まだ途中までしか読めていませんが、彼女たちがどのような境地に達するのかが楽しみです。

全体的にまとまっていて、面白い。テンポも悪くないが、惜しむらくは、多少の無駄を感じるところ。
「その後」など、スピードが必要な戦闘描写の中で、無くても伝わる言葉が目立つ。
たった三文字だとしても、戦闘描写の中では緩みを作る可能性がある、なので、勇気を持って削って見てください。