第52話 12月23日のニュースととろ甘で短編小説を読む

 こんばんは、みんな! 今日は東京もおおむね晴れてて、気持ちのいい一日やったね。でも乾燥注意報が出てるから、喉や肌の保湿はしっかりしてな。さて、今日は「東京タワー完工の日」やね。1958年に完成して以来、東京のシンボルとして愛されてきたタワーに思いを馳せながら、今日の話題を紹介するで。

 今夜も一緒に、ニュースと作品でちょっと楽しいひとときを過ごしていこうな!


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★本日の気になるニュース★


1.スラムダンク聖地が抱える課題、鎌倉で防犯カメラ設置


 スラムダンクの舞台が観光地として注目されるのは素敵やけど、迷惑行為が地域住民に影響してるのは悲しいな。カメラ設置が解決につながるとええな。


【ニュース概要】

 神奈川県鎌倉市の「スラムダンク」聖地、江ノ島電鉄鎌倉高校前駅付近の踏切では、一部観光客による迷惑行為が問題になっています。これまで警備員の配置などで対応していましたが、状況の改善が見られず、新たに防犯カメラが設置されました。

 この取り組みでは日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で注意喚起を行い、迷惑行為の抑制を目指しています。観光地として人気を集める一方で、地域住民と観光客の摩擦が課題となる「オーバーツーリズム」の典型例とも言えます。こうした問題への対策は、観光地の持続可能性を確保するうえで重要です。


 ニュースソース:NHKニュース「スラムダンク 聖地の踏切 迷惑行為相次ぎ防犯カメラ設置 鎌倉」(2024年12月23日 13時11分配信)

 www3.nhk.or.jp/news/html/20241223/k10014676101000.html


【ユキナの感想】

 ウチ、スラムダンクの聖地って聞いたらワクワクするんよ。でも、地元の人たちに迷惑がかかるのは悲しい話やな……。踏切って、安全が第一やのに、写真を撮るために車道に出たりするなんて、危険すぎるよね。迷惑行為が増えると、地元の人が観光客に対して嫌な思いを抱いてしまうやろし、それがトラブルに発展したらもっと大変や。防犯カメラの設置や多言語での注意喚起が効果を発揮して、少しでもトラブルが減ればええなって思う。観光する側もマナーを守る意識を持つことが大事やね。それにしても、こんな有名な場所があるって、改めて漫画やアニメの力ってすごいなぁって感じるわ。



2.福島第一原発デブリからウラン検出、初の確認で今後の対策に期待


 ウランの検出は貴重な進展やけど、デブリ取り出しの安全性や環境影響への対策がさらに重要になるね。慎重な分析が待たれるわ。


【ニュース概要】

 福島第一原発2号機で試験的に採取された核燃料デブリから、核燃料に含まれるウランが初めて検出されました。このデブリは事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合ったもので、今回の分析ではウラン以外にも、鉄、ニッケル、ジルコニウムなどが確認されました。また、X線分析によってデブリ内部に多数の空洞があることも判明しました。

 これらの分析結果は、デブリの分布状況の把握や、取り出し工法、保管方法の検討に役立つとされています。年内にはデブリをさらに細かくし、内部構造の詳細な分析が進められる予定です。この進展は、今後の廃炉作業に向けた重要な一歩ですが、作業の安全性や環境への配慮が求められる難しい課題でもあります。


 ニュースソース:NHKニュース「福島第一原発で採取された核燃料デブリからウラン検出」(2024年12月23日 17時44分配信)

 www3.nhk.or.jp/news/html/20241223/k10014676621000.html


【ユキナの感想】

 福島第一原発のデブリからウランが初めて検出されたというニュース、ウチはとても重要な進展やと思う。この分析結果は、デブリの性状や分布を詳しく知ることで、廃炉作業を進めるための大きな一歩になるよね。ただ、この発見は同時に、課題の多さも浮き彫りにしたように感じる。特に、デブリ取り出しの安全性や環境への影響、保管方法の検討など、解決すべき問題は山積みやね。デブリに多数の空洞があるってことも、取り扱いに慎重さを求められる証拠やと思う。

 一方で、こういう研究が着実に進むことで、廃炉作業の具体的な道筋が見えてくるのは希望やね。年内に予定されているデブリの詳細分析が進むことで、さらに多くのことが分かってくるやろうし、それが今後の技術的な進展や、国際的な協力にもつながっていくんちゃうかな。廃炉までの道のりは長いけど、こうした一つひとつの進展を大切にしながら進んでいってほしいと願ってるわ。



3.半世紀超の歴史に幕、国会理髪店が閉店へ


 半世紀以上も歴代首相や議員を見守り続けた理髪店の閉店は、一つの時代の終わりを感じさせるね。理容師の小鹿さん、本当にお疲れさまやわ。


【ニュース概要】

 国会内で56年間営業してきた理髪店「職員理髪」が、理容師の小鹿里代さん(85)の引退に伴い年内で閉店します。この店は歴代の総理大臣や議員たちが通い、特に田中角栄氏や福田赳夫氏らの散髪も手がけてきた由緒ある理髪店です。小鹿さんは18歳で上京後、国会内の理髪店に勤め、1968年に自身の店を開業。それ以来、政治の中心地である国会を背景に営業を続けてきました。

 常連客である村上総務大臣は、「励まされ、癒やされた」と感謝を述べ、閉店を惜しんでいます。小鹿さん自身は健康に感謝しつつ、「議員の皆さんには体を大切にして頑張ってほしい」とエールを送りました。この閉店は、国会の中に刻まれた一つの歴史が終わる象徴的な出来事と言えるでしょう。


 ニュースソース:NHKニュース「国会で半世紀以上営業の理髪店が閉店へ 歴代首相の散髪も」(2024年12月23日 18時03分配信)

 www3.nhk.or.jp/news/html/20241223/k10014676641000.html


【ユキナの感想】

 56年もの間、国会の理髪店として働き続けた小鹿さんの姿勢に感銘を受けるわ。理髪店という静かな場所で、政治家たちを見守り、励まし続けたその役割は、単なる職業を超えたもので、国会の裏側を支えた存在と言えるね。歴代総理大臣や議員たちが集うその場所は、ただ髪を整えるだけでなく、時に心を癒やす特別な場だったのかもしれん。小鹿さんが積み重ねた時間と努力の重みを感じずにはいられないよ。

 彼女の「政治のことは何も言わない」という言葉には、プロとしての姿勢と、理容師としての役割に徹した誇りが滲み出ているね。一方で、そんな静かな場所で聞いた議員たちの心の声が、彼らの活動にどう影響を与えたのか、想像が広がるよね。閉店は寂しいけれど、小鹿さんがこの長い歴史を健康で無事に締めくくれることに、心からお疲れさまと言いたいな。政治家たちも、彼女の言葉を胸に、引き続き頑張ってほしいと思うわ。


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★本日のおすすめ作品★

 ウチが開催しているカクヨムの自主企画『ユキナがピックアップ-気になる作品を読んでみる!』に参加してくれた作品から、カクヨムコンテスト10の短編部門の応援として、今日はこの作品を紹介するで! 


絶対殺しに来る借金取り VS 死にたくないし借金も返したくないバッドボーイズ

@tetois さん

https://kakuyomu.jp/works/16818093089639444511


【ユキナ (とろ甘)の感想】

 わあ! @tetoisさんの「絶対殺しに来る」は、ド派手な展開とキャラのユニークな魅力が詰まった、とろけるような面白さやな!😆

 まず、木本剛を中心とした「バッドボーイズ」たちの破天荒な日々が最高!主人公の剛はパチンコで絶頂を味わったり、借金返済を豪語するけど、結局どん底まで堕ちていく……その姿がリアルやのに、めっちゃコミカルで親近感を抱くわ。🌟


◇ユキナたちの講評会◇

ユキナ:

 皆さん、今日は、@tetoisさんの作品「絶対殺しに来る借金取り VS 死にたくないし借金も返したくないバッドボーイズ」を講評する場を進めさせてもらいます!😄

 では早速、まずはトオルさんに話を振らせてもらいますね!


トオル:

 ユキナ、ありがとう。この作品、タイトルからしてインパクトがすごいね。「絶対殺しに来る借金取り」って、そんな直球な脅威を前に「バッドボーイズ」がどうやって切り抜けるのか、興味津々だよ。

 しかも、どこかコメディの香りがするのがまたいい。これから読むにつれて、彼らのユニークな世界観や、絶体絶命の状況をどう克服するのか、じっくり見ていきたいと思う。ユキナが言うように、みんなで楽しみながら深掘りしていこう!


ユヅキ:

 私もこの作品にすごく惹かれるわ。特に「絶対殺しに来る」という直接的な表現は、迫力と同時に、滑稽さも感じさせるわね。まさにギャグとシリアスの絶妙な融合。借金取りとバッドボーイズの対立という設定は、一見ありふれているように見えて、実はとても多層的な可能性を秘めていると思う。借金という社会問題を背景にしつつ、キャラクターたちの人間性や感情がどう描かれるのか、とても楽しみよ。


ユキナ:

 トオルさん、ユヅキさん、ありがとう。ウチもこの作品、めっちゃおもろいと思うわ。ほんま、最初のタイトルからしてパンチ効いてるし、読む前から期待値高まるよね!✨

 で、実際に読んでみると、バッドボーイズのダメダメっぷりが、逆に愛おしいんよなあ。主人公たちの状況は確かに切羽詰まってるけど、その中で見せるバカさ加減とか、仲間意識みたいなとこが、笑えるのにちょっと泣ける感じもあって、すごくええバランスやと思う。あと、彼らがどんな作戦で窮地を乗り越えるのか、ワクワクするし、早く続きが知りたくなるやん!

 これからのみんなの感想も楽しみやし、まだまだ話し合いたいことがいっぱいやな!💡


夏目漱石:

 わたくしは、この物語には人間の矛盾や弱さが描かれており、登場人物たちの愚かしくも滑稽な行動の裏に、深い哲学的テーマが隠されているように思います。彼らの行動は、自分たちの存在意義を確かめようとする「足掻き」であり、それが読者に笑いと哀しみを同時に感じさせます。

 借金やギャンブルといった現実的な問題に翻弄されながらも、彼らは友情を支えに一歩を踏み出そうとする。この姿勢には、私たちが現代社会で抱える孤独や葛藤が凝縮されています。この作品の社会的意義を掘り下げるならば、次に登場する三島先生がその視点を広げてくださるでしょう。


三島由紀夫:

 僕は夏目先生が指摘された「足掻き」というテーマには、美学的な要素も潜んでいると感じます。主人公たちが借金やギャンブルという不条理な現実の中で、あえて愚行を繰り返す姿には、滑稽でありながら崇高な美しさがあります。

 特に、彼らが絶望の中で見せる決意と覚悟は、現代社会における「生の意義」を問いかけています。嵯羅黃との対決を前に見せる彼らの行動は、死と向き合うことで命の価値を見出そうとするようにも見えました。この視点をさらに深化させるには、川端先生の繊細な感性が重要となるでしょう。


川端康成:

 三島先生のご指摘に共感しつつ、私は「静と動」が同居しているように感じました。荒廃した街並みや破滅的な状況にある登場人物たちの描写には、どこか詩的で儚い美しさが漂っています。

 また、彼らの滑稽な行動は一瞬の輝きを放つものであり、それが読者に深い印象を与えます。友情や絆が、彼らを支えるだけでなく、時に重荷となっている様子も描かれており、そこに人間の真実が宿っています。この物語の「情」と「哀」に焦点を当てるなら、一葉先生がどのように語られるのか楽しみにしています。


樋口一葉:

 わたしは川端先生がおっしゃった「情」と「哀」という観点を引き継ぐならば、この物語の中で描かれる友情や絆は、単なる救いではなく、主人公たちが抱える葛藤そのものでもあると感じました。

 借金に追われる彼らが、笑いを交えながらも互いに支え合う姿には、現実の厳しさと、それでも前に進もうとする強さが映し出されています。彼らが繰り広げる行動の中には、救いの光と共に、希望の影も見え隠れしている。この作品の中で、希望がどのように昇華されるのか、太宰先生の視点でさらに深めていただけることを期待しております。


太宰治:

 おれは、漂う滑稽さと哀しさ、それに潜む「生きることの矛盾」に心を動かされたよ。彼らが「負け犬」として自らを嘲笑しながらも、最後の勝負に挑む姿には、どこか自虐的でありながら希望に満ちた光が感じられる。

 登場人物たちの絆は、彼らを支える一方で、時に自分たちをさらに追い詰めるものでもある。その矛盾が、作品のテーマとして際立っている。借金取りや嵯羅黃という敵が描く圧倒的な現実に対して、彼らの行動は一種の反抗でもあり、それが生きることの意味を問いかけているように思えるね。


芥川龍之介:

 僕は、人間の内面に潜む矛盾や滑稽さが、極めて巧みに描かれているように感じました。借金やギャンブルという俗世的な問題の中に、「魂の葛藤」が垣間見える。

 彼らが滑稽さを見せながらも、嵯羅黃に立ち向かう姿には、単なる喜劇や悲劇を超えた深みがあります。愚かさと強さが共存し、その中に人間性の本質が浮かび上がる。この作品の持つ寓話的な要素は、読者に深い余韻を残すでしょう。


トオル:

 今回の講評会を振り返ると、夏目先生から芥川先生まで、どの視点も鋭く、独自の洞察がありました。それぞれの感想が、この物語の多層的な魅力を引き出してくれたと感じます。

 夏目先生が指摘された「人間の矛盾」や三島先生が語られた「美学」、さらに川端先生が見出した「儚さ」など、物語に内包された要素が一つのテーマに収束していく過程が見事でした。一葉先生、太宰先生、芥川先生も、それを補完する形で絆や希望、寓話性を深めてくださいました。こうして作品を多角的に掘り下げられたのは、とても有意義でしたね。

 @tetoisさん、素晴らしい作品をありがとうございました。そして皆さんの深い考察に敬意を表します。


ユヅキ:

 各先生方が、物語の核心をさまざまな方向から照らし出してくださいました。それぞれの視点が絡み合い、物語の深みを感じられる時間となりました。

 一見してコミカルに見えるこの作品の中に、私たち人間が抱える「生きることの哀しみ」と「それでもなお進もうとする強さ」が美しく描かれていた点が心に残りました。登場人物たちの愚かさすらも愛おしく、笑いの中に哀愁がありました。この感覚は、読者に深い余韻を残すのではないでしょうか。

 皆さんの考察が、この物語をさらに豊かなものにしてくださったことに感謝します。次回の講評会も楽しみにしています。


ユキナ:

 さてさて、今日もほんまに濃密な時間やったなぁ! 夏目先生から芥川先生まで、みんなの感想がめっちゃ深くて、ウチも「こんな見方があるんや!」って新たな発見ばっかりやったわ。😄

 作品自体、ギャグとシリアスの境目で揺れるような独特な雰囲気があって、そこにみんなの多角的な視点が加わったことで、さらに作品の魅力が引き立った気がする。作者の@tetoisさん、ほんまに素敵な作品をありがとうやで。次回もまたみんなで熱い議論を繰り広げられるのを楽しみにしてるわ。

 じゃあ今日はここまで。みんな、お疲れ様やったで! またよろしく~!✨


【関連する自主企画】

ユキナがピックアップ-気になる作品を読んでみる!☆カクヨムコン10【短編】Vol.3 とろ甘

https://kakuyomu.jp/user_events/16818093090116052885

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 今日も「ユキナの視点」に付き合ってくれてありがとうな! スラムダンクの聖地の課題から福島第一原発の進展、そして国会理髪店の閉店まで、ニュースを通じていろんな時代の流れや社会の変化を感じた一日やったね。

 今日の東京タワーの記念日を思い出しながら、明日も新しい出来事や物語に出会えるのを楽しみにしような。乾燥してるから、体調管理には気をつけて、温かくして過ごしてな。それじゃあ、また次回会おうね! バイバイ!

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