休日

漫画を見ながら休日を過ごしていた。一週間であった出来事があまりにも多かった。疲れもありゆっくりしながらココアを飲みながら漫画を見てゲームをして過ごしていた。ピーポとインターホンが鳴る。家に来る人は限られている、家族か桜か美穂だ。俺は今一人暮らしをしている、美穂は多分知らないだろう。俺の妹、新庄由衣は小さい時から体が弱かった。そのこともあり病気に行くことが多かった。この家から病院まで遠かった。だから、俺が高校生になるタイミングで俺以外の家族は引っ越した。仲が悪いわけじゃない、それだは確かだ。


「はーい、どちら様ですか」


 玄関のドアを開ける。そこには部活のメンバーが立っていた。


「えーと、お帰り下さい」


 絶対めんどくさいことになる。神様が言っている。逃げなさいと。ドアを閉めようとすると待ちなさいよと言われドア開く。力強すぎない?怖いって


「なんの用ですか?皆さん」


「買い物行くよ。部活に必要な道具を買いに」


 ニッコっと笑う雪に驚いた。もしかして俺が今話してるのは休日の雪バージョンですか?これ


「なんで買い物で6人も必要なんですか」


「まあまあ、硬いことは言わずにね誠」


 沙也加先輩が言う。まあ、どうせ家にいても暇だしいいか。


「じゃ、準備するから家の中で待っといてくれ」


 そう言い。家に招き入れた。


「誠って一人暮らしだっけ」


 美穂が言いう。


「ああ、俺が高校入るタイミングで俺以外の家族は引っ越したんだ。」


「そうなんだ」


 俺は5分ほど準備をした。部屋を出ると部員は話で盛り上がっていた。


「なにしてるんだ?」


「あー君と桜と美穂の写真で盛り上がっていたんだよ」


 しまった。隠すのを忘れていた。恥ずかしい。


「もう、いいから行くぞ」


 恥ずかしい気持ちから逃げるように言う


 エレベータを待っている時桜が話かけてきた。


「まだ、あの写真持ってたんだ」


「まあ、大切な思い出だし」


それだけの会話だった。エレベータを下りて俺たちはショッピングセンターに向かった


 ※


「なあ、俺たちって必要な物ってあるか?」


「うん、ないよ」


 雪が言う。


「えーと、何を買うの?」


「うーと、お菓子とコップかな」


「まじか」


 まじか、しか言葉が出なかった。いや、本当にお菓子とコップを買うのか。俺の大切な休日が。


「なあ、ゲーセンいかないか」


 毅が言う。勉強ばかりをしていて遊ぶのは久しぶりだろう。なんせ、わくわくしてる様子だった。


 いいねそれと、女子組が言う。今日は帰れないなと思いながら着いていった。


 ※


 ゲーセン内でグループに分かれた。俺と沙也加先輩のグループと、毅、桜、美穂、雪。じゃ、UFOキャッチャーでどっちが多く景品が取れるか勝負することになった。


「ねえ、純恋とよくゲーセンに行ってた?」


「はい、純恋がしたいことをやってました。」


「そう、」


 反射して顔が見えた。楽しそうに悲しそうに。俺たちは小さいストラップを二個とった。それ以外の景品は取れなかった。俺たちはスマホにストラップを付けた。


 待ち合わせ場所に向かうと和気あいあいとしていた。


「俺たちは二個だ」


「私たちは、なんと15個よ!!すごくない」


 目をキラキラしながら言い寄ってくる美穂に微笑んだ。楽しい時間だ。


 買い物をしている時中学の時の同級生に会った


「あれ、人殺しの誠じゃん」


 そう言われ、雪、沙也加先輩、毅は俺の方を見る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る