恋物語
@sink2525
エピローグ 0.5話
恋愛は間違っている
恋とは人を簡単に変えてしまう。好きな人がいるから頑張れる。好きな人がいるから毎日学校に来ている。そうなってしまうほど恋のパワーはすごい。
そんなことを考えている俺は今年の四月から日本国際高校に入学した。新庄誠だ。
なぜこんなことを考えているかというと、俺が好きだった新庄桜が隣の席に座っている崎。多分学年で一番の美少女だろう。彼女とは同じ中学校で仲が良かったがあの日を境に距離を置いている。
まあ高校が同じなだけで何もないと思うけど一応関わらないでおこう。あまり人とは関わりたくない。関わるほど深く傷ついてしまう。そんなマイナスなことばかり考えていると急に話しかけられた。
「ひ、ひさしぶりね」
中学校の頃ずっと聞いていた声だった。まさか桜から話しかけてくるなんて思いもしなかった。心臓の鼓動が早くなる。なんで、話しかけてくるんだよ。
「久しぶりだね。桜さん」心の中ではあまり話したくないと思っていた。あの日から関係は壊れたはずなのに。
「その、一年間よろしくね」
「無理に話しかけなくていいよ、あの日から俺たちの関係は終わったから」彼女は暗い顔をしていた。なんだよその顔まるで悲劇のヒロインのようにしやがって。
「もう話しかけるのはよしてくれ」
「わかった。その、」
「ごめんね、でしょもういいよ何回も聞いたよその言葉」俺が話し終えると桜は泣いていた。クラスのみんながこっちを見ていた。それもそのはずだ学校初日に喧嘩している人なんていないだろう。
けど、この景色には慣れている。もう体験することがないと思っていたのに最悪だ。俺は逃げるように机に寝込んだ。
四時間目が終わり初日の学校が終わった。俺は最悪な気持ちのまま学校を出た。
学校の近くには商店街や海などがある。ほかの高校に比べると立地は神だと思う。まあ俺にはあまり関係ない話だがな。
家に着くと俺はすぐに眠りについた。なんでいつもこうなるんだろう。全部が夢であってほしい。そんな彼の願いは届くことなく事件は起きていく。
恋物語 @sink2525
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。恋物語の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます