概要
この世の最後に響く音
薄暮の古民家、レコードの調べと共に幕を開けた集団自殺。唯一生き残った家主もまた謎の死を遂げる。孫娘と、事件に巻き込まれた高校生コンビは、残されたレコードと歪んだ人間関係を辿る。過去の甘い記憶の裏に隠された、血塗られた真実とは? 音楽が途切れた静寂の中、不協和音が鳴り響く。
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- ★★★ Excellent!!!懐かしい旋律が、終わりの合図だった
古いレコードが鳴っていた。
窓から差し込む黄昏、静かな古民家。
針が奏でるのは、懐かしい旋律。
けれど、その音には、どこか不穏な違和感があった。
「これは、今まで聴いたことのない音楽ですね」
誰かがそう呟いた瞬間、
この町は、わずかに狂い始めた。
翌朝。
進路に悩む藤本は、いつものように校庭を走っていた。
だがその日、公民館裏のケヤキの枝に、それはいた。
宙に浮いた両足。伸びきった舌。揺れる影。
それは日常という言葉には、あまりに異質だった。
町では、不可解な死が増えていた。
遺書のない自殺が、静かに、連続していた。
そしてついに、
学校ではなく、公園でもなく、山でもなく、
住宅地…続きを読む