概要
己の感情を自覚した半魔族の魔術師は養い子の弟子をその腕に堕とす
“人間の世界”と“魔族や魔獣が住む世界”の境界の地に、ジルネフィという美しい姿をした魔術師が住んでいる。顔や体つきもそうだが、ジルネフィの中でもっとも目を引くのは虹のようなプレイオブカラーの瞳だった。上側が赤系で下側が青系、真ん中が黄色という美しいグラデーションは奇跡の色と呼ばれ、光の加減で全色見えるときもあれば黄金色に見えるときもある。そんなジルネフィは十三年前、こちら側の森に捨てられていた人間の子どもを拾った。名をスティアニーというその子は、ストロベリーブロンドに菫色の瞳をしていた。人間の世界で完全なバイオレットの瞳を持つ人間が生まれることはほとんどなく、そのせいで人間に捨てられたのだ。
そんなスティアニーはジルネフィから魔術を教わるようになり、気がつけば魔術師の弟子になっていた。ほか
そんなスティアニーはジルネフィから魔術を教わるようになり、気がつけば魔術師の弟子になっていた。ほか
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