そして2人は話す
前話の「そして2人は出会う」の続きとなります。
朗報です。後ほんの数話で配信シーンを出します。
これでやっとVtuberものを書いてるよって胸を張って言えます。
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◆◆◆
誰かこの状況を説明して欲しい。
いや?だってさ、見たこともない真ん中に丸いテーブルがある部屋にきたかと思ったら主人格が同じ部屋にいるんだぜ?
ここは人格同士が話し合う場所だと思うんだけど…
俺としてはあんまり主人格とコンタクトを取りたいとは思ってなかったけど、こうなったら仕方がない。
主人格に俺ができるだけのアドバイスを送ろう。
そのアドバイスが助けになるかは分からない。でも俺なりの考えを伝えておこう。
そして俺は主人格、松井朱里に近づいていった。
◆◆◆(side 朱里)
少し離れたところにいた彼は私がいる方に近づいてきた。
そして私は彼の顔を見たのだが…
彼はちょっと背の高さや髪型が違うだけで殆ど私と変わらない顔をしていた。
そりゃ同じ体にいる人格?ってことだからこういうところでも容姿がかわらないのかも知らないけど!自分とほとんど同じ顔の人が前にいるなんて脳がバグるよ!
ていうか私って男っぽくすると結構美形なのかな…?
ナルシストみたいだけど黒髪で、顔立ちも結構整ってて…ていうかなんか話したそうな顔してる。
なんか申し訳ない気持ちになった。
「なんか考えてるみたいだけど話していいか…?」
なんか悲しそうな声で言っててかわいそうだったので私は頭を全力でぶんぶんとふった。
すると彼はこう言ってきた。
「主人格は自分なんかがVtuberになっていいのかって迷ってるだろ? でもこっちには主人格がどんだけVtuberになりたいのかって思いが伝わってきてるんだよ。」
「思いが強いなら絶対に成功できる、だから自分に自信を待って欲しい。これが俺が言えることだ。」
………なんでそんなこと言えるんだろう。
彼はどれくらい私を見てきたんだろう。
でも…こんなよくわからない人でもちゃんと応援してくれる人がいるから…頑張ってみたいと思ってしまう。
やっぱり私はどんだけ迷ってたとしてもVtuberをやりたいのか。
そして、よし頑張ってみよう!と思ったその瞬間には私はベッドの上に戻されていた。
夢だったのかと一瞬思ったけれど、多分あれは夢じゃなかったんだろう。
多分彼はわたしの頭の中にずっといるんだろう。
私に雫以上の理解者がいるなんて思いもしなかったけれど、頼っていいなら頼りたい、
そう思わないこともない。
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これにて一章目が完結となります
ここまで見てくれた方々、本当にありがとうございます
これからも応援してくださると本当に嬉しいです
これから朱里はどんなVtuber生活を送るのか、お母さんとはどうなるのか、などなどを書こうと思うのでお楽しみください
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