伝説の始まり(もちろん伝説はそんなすぐには始まりません)
配信準備
頭の中だろう不思議な空間で彼に励まされてから数週間が立った。
私はあれから何回かVTOPの人たち、主にマネージャーさんと相談して私のVの容姿とかを少し変えてもらった。
配信中に彼が出た時の対策として一応男型も用意してもらった。
彼は体の主導権がある時に社長に連絡を入れてたらしくて…そのことを知った時には彼を殴りたくなった。
勝手に人の64円を使いやがって…(ハガキは一枚63円なので間違っている)
私を励ましてくれたし、
まあ、私は一度参っちゃうとそれから立ち直るまだにかなり時間がかかっちゃうみたいだから社長に私の精神状態とか送ってくれてたのはちょっと嬉しい。
私はVTOP2期生、デビュー配信リレーのトップバッター!
放送事故とかもないまま初配信を終わらせたいと思ってる。
こういうのってフラグって言うらしいけどそんなの知らない。
フラグっていうのはへし折ってこそ気持ちいいものでしょ。(目に見えないものだけど)
VTOPの2期生は全部で3人、テーマは〈特になし〉らしい。え?
一応2期生は陸海空の内のどれかに関係する名前でデビューするけど、テーマは特にないんだよね…
なんでだろう?意外とVTOPもテキトーなところがあるのかもしれない。
社長さんはしっかりとした人だったけどなあ。
私のアバターはこの海みたいに綺麗な青の髪色をしているやつだ。(これから何年もお世話になるはずのアバターにそんなこと言っていいのかわからないけど)
マネージャーさん曰く、ふざけすぎて普通の衣装が水着になるという意味不明事態になる可能性もあったらしい。
そしたらもちろん私が却下したけどね?
そんな裏話は置いといて結局最終的に通常衣装は学生服になった。(水着のくだりは一体なんだったのか)
髪こそ青いけれどいわゆる清楚系で私はデビューする。
有名なVtuberさんの中には初配信で清楚系というイメージが崩れた人もいるらしいけれど…
確か事典サイトでは「誰がなんと言おうが清楚である」なんて書かれていたような…
でも清楚系ってやっぱりVtuberの中では王道中の王道なんだよね。
どうやって王道系以外が好きな人たちを取り込むかは私の手腕にかかってると思う。
SNSでの配信告知はもう済んだ。
動画投稿サイトでの待機場所も作ってある。
やっぱり緊張するけれど…
まずはカッコいいスタートダッシュを決めたい。
あと少しでVTOP2期性、
さあ、行こう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます