やっぱりソウナリマスヨネ
「」は対面で喋っていて
『』は電話とかいった形式で喋ってます
ほんと皆さんに見てもらえて幸せです
陸浦むつみをボクっ娘にしました
ついでにいつもより多い文字数でお送りしています
____________________
誰か助けてくれねえかな。このままだと2期生のコラボ配信に主人格じゃなくて俺が出る羽目になるって……
多分これは主人格起きて来ないんだろうなあ……俺が配信できるわけないんだって!!
画面越しとは言えね? 大人数の人に喋るのは流石に無理。
しかし配信時間は刻々と迫ってきていてきている。腹をくくる以外方法はないらしい。
仕方ない……奏としてやるしかないみたいだ。ていうかこの【奏】って字を【みなと】って読むって異質だとおもうんだが。
通話アプリもONにしたし、やりたくないけど配信をするしかないんだわ。
あ、2期生コラボを配信するのは凌さんのチャンネルでだ。あの人が一番チャンネル登録者数が伸びていたからだろう。
とりあえず配信頑張ろ……
『はい! みんなを幸せにするためにやってきた! 凌未空と!』
『ロリコン系Vtuberという不名誉な名前がついた陸浦むつみと〜』
「……あ、はい、海月奏です。さんずいがついてる方の湊が今日休んでるので代理です」
【未空ちゃんがやっぱり可愛い 頭撫でたい】
【ロリコンがいるぞ! 未空ちゃんを守れ!】
【1人テンション違くて草】
【二重人格なんだっけか?】
【あ、ちゃんと立ち絵違う】
「コメントの流れが速すぎて読めねえ……」
なんでこんなにコメントって流れるの速いんだよ。
【まさか……本物なのか……?】
【まっさかあ】
【ネタでだろ】
うっ、やっぱりアンチじゃなくてもこういう
こういう何気ないコメントでも傷つきかける方があるならアンチはどれだけ酷いんだろうか。主人格が悩んだ気持ちが少しわかった気がする。
まだ言われてないにしては気にしすぎだったと思うが。
『うーん、奏くんはこのコラボ企画大丈夫?』
凌さんってなんでこんな幼い声なんだろうね。確か主人格より年上なのに。
「空気になったままやるので大丈夫です」
『それは大丈夫じゃねえだろ!』
すいませんね……でも明らかにネタ枠の陸浦さんにツッコまれるのなんか嫌だ。
【ちょっと待て未空ちゃんが〇〇くんと呼んだだと?】
【俺らはロリコンリスナーとしか呼ばれないのにッ】
【ネタ枠中のネタ枠に突っ込まれてて草】
【悲報:むつみはツッコミもできる】
『で、ここで見てくれているリスナーさんたちに言っておかないといけないことがあるんだけど……実は2期生ってテーマがないんです』
【…………】
【未空ちゃん……嘘って言ってよ!】
【テーマがない……だとッ】
【なんでそんな天使みたいな声で絶望を運んでくるんだよッ】
そういや主人格がそんなこと伝え忘れたって悩んでたな。反応を見る限り主人格が伝えなくて逆によかったんじゃ?
『だからテーマは自分たちで決めろとスタッフさんに言われましてね……なにかいい案がある人はいませんかね?』
【声と話してる内容があってないんじゃ】
【これがギャップ萌えってやつか!?】
ちなみにリスナーさんたちは俺たちの年齢を把握してないから誰が年上か年下かは知らない。多分凌さんが一番下だと思ってるんじゃないかな……一番年上だけどね……
『ちなみに僕はなんも考えてないから頑張ってねー』
【ロリコン、もっと考えろよ ……】
【ロリコンロリコンと言われてるのなんか可哀想やな】
【ロリコンたちがロリコンを責めてるよ……】
なんかそれぞれのリスナーがどんなものなのか分かるな、このコメント欄で。
あと俺いらんくね?
「俺は空気のままでいいか……」
【相変わらず1人テンションが違うw】
【すっげえ声のトーン低いw】
【放り込まれた一般人感出てるわ】
『まあ、テーマは今度決めるとして今回は2期制宛に来た質問を返していきましょうか』
『えーっと、テーマはなんですか? wwwなんでwこれがw一番初めにw来るのw』
【未空ちゃんのツボに入りましたとさ】
【ええ……めっちゃ笑ってるよ……】
【この声でこの口調でこの笑い声は色んな今で反則】
『ちょっと未空がお亡くなりになったから僕がやりますかぁ』
【ロ リ コ ン が き た】
【全くロリコン関係ないところなのに……】
【奏くん? の顔がすっげえ嫌そうw】
【これが2期生かあ……】
やっぱり俺いらないって。俺いなくても十分配信進められてるじゃん!
結局配信は終始こんな感じでだった。だけど何度でも言おう。俺はこの場に絶対に! 絶対に! いらない!
ちなみにSNSの本当に下の方に【VTOP2期生】がトレンド入りしてたらしい。
なぜか【巻き込まれた一般人】っていう謎なやつも一緒にトレンド入りしてたそう。
Vtuberは俺には絶対できません、だから主人格が頑張ってくれ……もう嫌だ……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます