配信が終わった後に
久しぶりの俺くん視点です
この物語の主人公って誰なんでしょうね
(最近まで俺くんだと思って書いてきたけどなんか朱里な気もしてきたんですよ)
(昨日更新できなくてすみませんでした)
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◆◆◆
主人格の初配信が終わったみたいだ。
なんて言えばいいんだろうか……なんか、地味な気がする。
あと勝手に俺をVtuberにするのはやめて欲しかった。あれ絶対VTOPの社長とかの悪ノリで決まったやつでしょ。
主人格の配信で1番視聴者に衝撃を与えられたのは途中で主人格が言った俺の事くらいだろう。
というかあそこ以外特にコメントの流れが早くなった所は全くなかった。
これからどういう配信をしていくのかって説明もなかったしなあ……
次の配信でこれからの配信についてとか色々言ってくれたらいいけど、忘れてそうだなあ……
主人格の良さが全然あの配信じゃ伝わらないと思う。
これから主人格の同期の人たちが初配信をするだろうからそれを見て自分が言い忘れてた事に気づいてくれればいいけど。
なんでこんな言いたいことがある時に限って主人格とコンタクトが取れないんだよ!
物欲センサーみたいなものが働いているのかもしれない。
とにかくあんな感じで進めてたらVtuberとして有名になることは難しいはずだ。
ポンコツ枠ならギリギリ狙える……?
◆◆◆(side:朱里)
あ、色々言うの忘れちゃってた……
2期生のテーマと? これからの配信についてと? ……マズくない?
え、えっと……こういう時はどうすれば……
とりあえずマネージャーさんに電話するしかないよね?
そして私は急いでスマホを手に持ってマネージャーさんに電話をかけた。
「もしもし……水無月さんですか?」
私のマネージャーさんは水無月さんという女性の方だ。社長曰くたまに暴れ出すらしいけど……普段は仕事のできるまともな人らしい。
『あ、松井さんどうしました?』
「えっと……色々配信で言い忘れてたことに今気づいちゃって……」
『あーその事ですね。私もその事に気づいて社長に連絡したんですけれど社長が、面白いから本人に任せろとか言っているんですよね。』
「私の方でなんとかしろってことですか?」
『悪く言えばそうなりますね……』
あの社長さん適当なところある気がする……
なんで私はあの人がまともだと思ってだんだろう。めちゃくちゃテキトーな人じゃないか。
一周回ってなんか凄いこと考えてるんじゃないかって思ってきた。
「とりあえずなんとかできるように頑張ります。」
『うちの社長があんなのですみません。困ったらまた私に連絡してくれると嬉しいです。』
『多分少しの助言くらいはできるので。』
電話を切る直前に水無月さんはこう言ってくれた。社長さんと比べて安心感がめちゃくちゃ違うね。
……とりあえずSNSになんか書けばいいのかな?
下手なこと書いて炎上するのも嫌だから後で水無月さんに電話を掛け直そう。
これから私の配信の参考にするために同期の配信を見るかあ……
確か同期の2人は配信経験者だったしね。
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