もう1つの「あ」
前回のエピソードで3つの「あ」+1について書きました。「朝ごはん・挨拶・安全」は大事であり、「遊び」を付け加えて合計4つでした。しばらくしてから、もう1つ付け加える「あ」を思いつきました。これは持論ですが「愛想」です。
遠藤周作先生のエッセイ(だったと思う)にこんな話がありました。「ある芸能人は近眼で楽屋などで誰かと会っても、すぐには誰なのか分からない。そのため、失礼があってもいけないので常に笑顔で、人と接する」というものです。
自分も似たような経験があります。私は男性にしては身長が低く(なんと155㎝!)、その特徴から相手は私を覚えているのですが、私は人の顔と名前をリンクさせるのが苦手です。そこで前述の芸能人と似たようなことを実践しており、それが「会社内で人とすれ違った時は挨拶をする」です。
私の場合、相手の顔は見覚えあるけれど、はて、どの部署の誰だったかしら、となるのでひとまず挨拶するのです。ある時、いつものようにすれ違った人に「お疲れ様です!」と挨拶したのですが、やはり相手が誰だったか思い出せませんでした。しばらくして「あ、さっきの人は他の部署の部長だ!」と気づきました。
ひとまず挨拶する、という行為は効果が大きいと感じた出来事がありました。この間、前述の部長と仕事をする機会があったのですが、「これはこういう理由でよろしくない。こうしたらもっと評価があがる」など教えてくれました。直接業務には関係ないのですが、ありがたいことでした。なんでそこまで丁寧に教えてくれるのか疑問に思ったので率直に聞いてみました。すると、いつもの挨拶が功を奏して私にいい印象があり、部長のノウハウを教えてくれた、との回答でした。
この例からも分かるとおり、「挨拶という手軽なコミュニケーションで愛想良くしていれば、いつか自分のためになる」というのが持論です。挨拶というのがポイントで、誰でも気軽にすることができます。必ずしも自分のためになるとは限りませんが、挨拶に対して挨拶が返ってくると、お互い良い気分になります。結局、3つの「あ」の挨拶に帰結するのですが、やって損はありません。みなさんもやってみてはいかがでしょうか。
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