🚩エッセイのすゝめ

 エッセイを書き始めてから約一週間、自分の意識が変わったと感じています。エッセイを書くって自分の中の思い・考えを掘り下げる行為です。小説とは違う面白さがあるので、エッセイを書くのをおすすめする理由を列挙します。



 一つ目。すでに書いたとおり、意識が変わります。普段の何気ない風景が眩しく感じます。かなりプラスな点です。



 二つ目。小説を書くのとは違う楽しさがあります。いつかのエピソードで「これってエッセイなのか?」との疑問を口にしましたが、どうやら連載形式の場合はテーマを一つに絞る必要はないようです。

 遠藤周作先生の『読んでもタメにならないエッセイ 周作塾』を再読しましたが、蓄財の話、友人の作り方、株で失敗した話など多岐に渡ります。まあ、第一回で「自由になんでも書きたい」という表明をされていますから、例外的かもしれません。


 話はそれますが、ミステリーやSFが主戦場の自分が純文学で唯一心を惹かれたのが遠藤周作先生です。有名予備校の模試で『深いディープ・リバー』が取り上げられて、興味を持ちました。

 遠藤周作先生といえばお堅いイメージですが、エッセイはそうでもないです。むしろ、人間臭さがあって好きです。興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。ただし、注意点があります。一つ目。たまに下ネタがあります。二つ目。『眠れぬ夜に読む本』はおすすめしません。いきなり「生と死」について取り上げます。いや、ますます眠れなくなりますよ! まあ、先生なりのユーモアかもしれませんが。



 エッセイをおすすめする理由三つ目。普段とは違う自分を表現し、読者に知ってもらえます。

 別にエッセイにこだわる必要はないです。小説家ではない自分を表現できれば。自分は創作論、読書感想文なんかも書いています。遠藤先生もエッセイの中でこう書かれています。「二つ以上の名前を持って、時と場合によって使い分ければ良い。公の場と私生活の線引きの一つとしてありだ」と。これはカクヨムユーザーにも言えるでしょう。小説家としての自分とエッセイなどを書く自分とを分けるのです。また、カクヨムなどでのペンネーム自体も公の場との線引きの一つでしょう。



 四つ目。本業(?)の小説への導線になります。

 様々な形式で自分を表現すると「どれ、小説も読んでみるか」という人も一定数いるのではないでしょうか。すこーしだけ、そういった気持ちがあってエッセイを書いているのは否定しません。でも、みなさんの共感だったり、タメになる(かもしれない)ことを書いているつもりです。


 「導線って何?」という人のために簡単に説明します。カクヨム内では様々なコンテストがあります。特に年一回のカクヨムコンテストはみなさんの力作が集まります。これがかなり厄介で、読者選考というものがあります。そのまんま、読者からの★やフォローの数で足切りがされます。

 さて、カクヨムコンテストですが、。いくら名作を書いても読者から★がつかなければ残念ながら落選です。そういう意味で既存のファンが多い方が★がつきやすく、選考を突破しやすいのです。これはあくまでも読者選考を突破する方法の一つです。本気で書籍化を狙う方は小説の推敲を重ねますから、自分のような「読者選考は突破したい!」という人とは考え方自体が異なるわけですが。



 エッセイをおすすめする理由はこんなところでしょうか。あと一つあった気がしますが、忘れる程度ならさほど重要ではないでしょう。エッセイにこだわらず皆さんも色々な分野にチャレンジしてはいかがでしょうか。



※追記

 一週間書いて気づいたのは「毎日更新は難しそう」です。別に毎日更新しなきゃならない義務はないのですが、読者の皆さんに向けてスタンスを表明すべきかと思いました。

 毎日、新しいことに興味が湧くはずもないですし、激動の人生なわけでもありません。量より質を優先したいです。

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