まじめにふまじめ

 今回のタイトル「まじめにふまじめ」がどこから来たか分かる人は、私と同世代かその親御さんでしょう。答えは「かいけつゾロリ」です。

 先に言ってしまうと、このエッセイは今回で終わりにします。



 さて、なぜ「まじめにふまじめ」が出てきたのか。最近寝不足だったところに仕事でドタバタしてパンクしました。

 会社の健康管理室にお世話になったのですが、その時に「あなたは真面目すぎる。仕事は適度にすればいい。もう少し柔軟性を待った方がよい」とアドバイスをもらいました。

 でも「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、そう簡単にはいきません。考えた時に出てきたのが「まじめにふまじめ」でした。「適度に」とは違いますが、私の中ではしっくりきました。



 「適度に」というのは趣味にも言えます。特に小説を書くのは。この間カクヨムコン9の読者選考の結果が発表されて、短編が通過しました。嬉しさのあまり、これは夢ではないのか? と舞い上がりました。それと同時に「次はもっといい作品を書かなくては」という思考になりました。

 しかし、我々はあくまでアマチュアです。プロではないのですから、そこまで真剣に向かいすぎることはないのです。十作書いて一作がそこそこ好評ならラッキーみたいな感覚でいいのです。何がなんでもプロになりたい、という方を除いて。



 少し脱線しますが、この間初めてラブコメを書きました。自分では「これは小説と言えるのか?」と思っていましたが、意外にも好評でした。この時、思ったのは「自分の作風はガチガチすぎた。適度なのが自分のためにも、読者のためにもいい」と。まあ、普段はミステリーやSFが主ですから、ロジカルなのでガチガチなのは仕方ありませんが。



 何かに真剣に向き合うのは素敵なことです。しかし、それは一線を越えると身の破滅につながりかねません。全ての物事に真面目すぎるのも考えものです。やはり「まじめにふまじめ」がいいと私は思います。



 このエッセイの最終話としては話が重すぎたかもしれません。でも、これだけは伝えたかったのです。


 このエッセイを読んでくださった方、ありがとうございました。皆さんがふとした時に思い出すようなエピソードがあれば幸いです。

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これってエッセイなの!? はい、エッセイです。 雨宮 徹 @AmemiyaTooru1993

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