🚩2024年問題と感謝の心
来週の月曜日はいよいよ4月1日。2024年度の始まりです。年度が替わるので出会いと別れの時期ですね。個人的には人の顔を覚えるのが苦手なので、つらいです……。
さて、年度が替わると様々な法規制も始まります。タイトルの「2024年問題」はご存知でしょうか。労働基準法の改正で4月より時間外労働の上限が一部の業種に適用されます。主に建設業、運送会社、タクシー、医師です。他の業種では5年前より適用されており、当たり前となっています。
なぜ、列挙した業種は5年遅れなのかというと、業務の特性や取引慣行の課題により猶予がありました。その猶予が3月末でなくなります。
時間外労働の上限規制、当たり前のことですが私たちの生活に大きな影響があります。建設業、運送会社、タクシーなどは担い手の高齢化も進んでいます。人手不足だけれども時間外労働の上限規制を守る必要があります。各業界は頭を悩ませていると思います。
私は建設業に従事しているので、その目線から懸念点を書いてみます。まず、ゼネコン、下請会社(いわゆるとび職人など)はもちろん規制を守らなくてはいけません。そして、運送会社でも法規制が始まるので、コンクリートなどの材料を仕入れるのにも時間・コストがかかります。ダブルパンチです。
みなさんの身近なところでいうと、大手運送会社やタクシーでしょうか。労働時間に制限がかかるということは、人件費を上げて人を確保する必要があります。それが運送料などに反映されるので、消費者である私たちの負担額も増えます。
2024年問題ですが他の業種と違い5年の猶予があったことで、認識にズレが生じています。既に規制がかかっている業種からは「今までのコスト・納期で建設出来ないのか?」などの希望があります。法律ですから罰金などがあるわけで、得意先の期待には応えられません。5年の猶予は良くも悪くも影響があるのです。
去年、持病の関係で救急車で運ばれたのですが(今は大丈夫です)、やはり救急外来は休みもなく、また命にかかわるため大忙しです。当時、対応してくれた医者には頭があがりません。余談ですが、この時の担当医は高校の同級生でした。世間って狭いですね。
2024年問題に限らず、すべての社会人は労働時間上限があります。その中で皆さんがそれぞれ最高のパフォーマンスをしようと奮闘しています。
例えば、ゴールデンウイーク中は多くの方が旅行に出かけると思います。一方で観光業の方は大忙しです。企業経営にかかわるので嬉しい悲鳴かもしれませんが、旅行者である私たちは観光業の方々への感謝の気持ちを忘れてはいけません。
私たちが快適に暮らせるのは、その裏で働いている方が居てこそです。日ごろからお互いに感謝の気持ちを持ちつつ生活したいですね。
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