心の師はいますか?

 みなさん、心の師はいますか? 私はいます。齋藤孝先生です。明治大学の教授でもあり、数多くの書籍を出しています。



 齋藤先生の持論はこんな感じです。

・買った本で気になったところ、面白かったところなどに3色ボールペンで線を引く。

・一つのテーマについて5冊読めば、例えば宇宙の本について5冊読めばその分野について必要な知識を得られる。



 一つ目のボールペンで線を引く、ですが流石に実践はしていません。ただ、気になった箇所には付箋をつけています。すると、昔読んだ本でも「お、付箋が多いぞ。つまり、面白い本だ」と思い再読することが多いです。自分の評価ほど確かなものはありません。


 二つ目の一テーマにつき5冊読む。これは実践しています。斎藤先生も新書でも効果は十分とおっしゃっており、実践しやすいのもあります。個人的には3冊でも十分な気はします。ジャンルによりますが。



 齋藤先生の本を何冊も読んで気づきました。一人の作者についても5冊読めばその人の作風がより理解できるのでは、と。純文学については特に当てはまるのではないでしょうか。


 私は遠藤周作が好きなのですが、彼の本を読んでいると、クリスチャンの視点からさまざまな問題に取り組んでいることを再認識します。そんな遠藤周作ですが、エッセイも出されています。たまたま読んだのですが、とても面白くたまに再読します。これは遠藤周作の本を何冊も読んだからこその出会いだと思います。確かに5冊というのは一つの区切りですが、気になる作家はとことん追いかけるべきだと思います。



 まとめると「一つの区切りとして5冊が目安だけど、気になったらもっと追いかけよう」です。さらに言えば書籍を買って作者を買い支えようです。もちろん、ボールペンにせよ付箋にせよ買わなければ実践できないというのもあります。しかし、年々縮小する書籍市場で好きな作家が活躍し続けるためには、必要なことではないでしょうか。みなさんも好きな作家や心の師を見つけたら、とことん追っかけてみてください。

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