肩身が狭いSFとミステリー

 カクヨムにておいて一番大きい市場が異世界ファンタジーなのは、みなさんご存知でしょう。あれは次元が違いすぎます。

 ただ、市場が大きくても、新作が上位に食い込むのはかなり厳しいそうです。なぜなら、上位作品はランキングから新規読者が増える→ランキングを維持もしくはあがるのループがあるからです。それにランキング上位ということは先に読者した人からの一定のお墨付きがあるわけです。カクヨムの膨大な作品群から探す手間が省けます。



 さて、そんなカクヨムですが、明らかに市場が小さいジャンルはSFとミステリーです。肌感覚ですが、2割あればいい方では? という感じです。これはカクヨムコンテストを見ても明らかで、ホラーとあわせて「エンタメ総合」とひとくくりにされています。この二つを主戦場としている身としてはかなり肩身が狭いです。悲しいね。

 しかも、ミステリーなんかは伏線を張ってうまく回収すること必要があります。これは他ジャンルの伏線とは違い、犯人が誰かを匂わせつつも読者に「この人っぽいけど、決め手がない」と考えてもらう、という匙加減が必要です。しかも、王道やテンプレというものがない。トリックを発案して謎を作らなければならない。もちろん、既存のトリックにアレンジを加えればいいのですが、この塩梅も難しいです。下手すれば「〜のパクリだ!」と指摘が入りかねません。



 SFとミステリーの書き手が少ないことは自主企画を見ても分かります。圧倒的に少なく、ミステリーなんかは一つあればいい方です。3月2日の執筆現在、2つです。今、自分は別の自主企画を立てているのですが、このエピソードが公開されているころにはミステリーの自主企画立てたいですね。


 ただ、ミステリーも定義が難しい。必ずしも殺人は必要ではありませんが、謎としっかりとした解答編、これらはセットです。そこのあたり、カクヨムではそこまでできている作品があるのか、疑問ではあります。ともかく、解答編までしっかり完成されている作品を集めて、ミステリー界隈を盛り上げたいものです。

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