志保と木葉のバレンタイン

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（416文字）

志保の彼氏は妖怪の木葉。
妖怪のくせに人間界のことに通じていて
バレンタインを楽しみにしているはず。
付き合っているのに志保は木葉に対抗心が
抑えられない。
どうにかチョコを用意して木葉に会いにゆくのですけれど。
ハプニングは期待どおり起き、
志保は期待どおりドギマギします。
裏切らない。

相変わらずときめき度が高いです！
ですがそれ以上に、ちょっと面白い妖怪も現れて……

とにかく、皆！　ハッピーバレンタイン！(一日遅刻したけど)

妖怪という生き物（生き物？）もやはり時代に合わせて変化します。
当たり前のようにスマホを使いこなしますし、国民的行事とも呼ぶべきチョコの祭典、バレンタインだってチェック済みです。この調子だと恐らくヤマザキ春のパ〇祭りも通過してるでしょうね。彼らの住処にもきっとあの白いお皿があるはずです。

いや、そんなことはどうでも良いのです。
時はバレンタイン。
女の子がチョコに気持ちを乗せて男の子へ――なんていうのはもう古いのです。いまの時代は男の子の方から渡したって良いし、同性同士だって何のもんだいもありません。ということは当然、妖怪から人間に、人間から妖怪に渡したってOK！

本作のヒロインである志…続きを読む