概要
最弱なのに最強と勘違いされている聖女(?)が口八丁だけで頑張る話
最強の悪魔祓いである『聖女』の娘として生まれたメリル・クラインは、幼少期から「聖女の後継者」「次代の世界最強」として持て囃されてきた
そんなチヤホヤ環境で育ち、傲慢かつ自惚れきった性格に育ったメリルだが、初任務で人喰いの悪魔と対峙した際に「私って何の力もないのでは?」と自覚する
悪魔と睨み合う絶望的な状況の中、悪魔が発した「我は誰も殺していない」という言葉にメリルは活路を見出す
「――ならば、私があなたの無実を証明してみせましょう!」
悪魔が罪を犯していないなら、戦う理由はなくなる。
ただ戦うのを先延ばしにするためだけの方便だったが、この苦し紛れの一言がメリルの運命を大きく変えていくことになる
そんなチヤホヤ環境で育ち、傲慢かつ自惚れきった性格に育ったメリルだが、初任務で人喰いの悪魔と対峙した際に「私って何の力もないのでは?」と自覚する
悪魔と睨み合う絶望的な状況の中、悪魔が発した「我は誰も殺していない」という言葉にメリルは活路を見出す
「――ならば、私があなたの無実を証明してみせましょう!」
悪魔が罪を犯していないなら、戦う理由はなくなる。
ただ戦うのを先延ばしにするためだけの方便だったが、この苦し紛れの一言がメリルの運命を大きく変えていくことになる
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!様々なジャンルの要素を含む傑作。
まず主人公に十四歳の何の力も持たない女の子を据えた所に、作者様の慧眼が光ります。同じ年代の読者を対象にした作品である、とここで宣言している訳です。無類の力を持つ聖女である母親に対し、特別な力を何も持たないという設定、更に加えて、高潔という訳でも無く、割と俗っぽい本当にごく当たり前の女の子として描かれているのも、読者の共感を得やすく感情移入しやすい様になっていて、中々に計算高いなぁと、感心するばかりです。
そんなごく普通の女の子が、ともすればダークファンタジー的な展開に成り得る魔物退治の世界に放り込まれ、さぞ凄惨な内容になるかと思いきや、蓋を開けてみると、昔懐かしの少年少女探偵ものの香り…続きを読む