公爵家の次男という、長男のスペアとして「生きて」さえいればいいポジションに生まれたら何をするか? 答えは道楽息子ムーブである。有り余る小遣いで酒を飲み、剣も魔法も鍛錬なんかせず、領民から才能のないボンクラだと思われて生きている……と思っているのは本人だけ。有り余る小遣いで酒を飲んだら経済が回る。新しい魔法を考えるのは鍛錬ではなく、趣味である。圧倒的にして最高の無自覚無双がここにある。
ただ、こういう小説がいい。主人公の行動や勘違いなど、周りを巻き込む処など本当に面白いです。此からも、楽しみに読みたい。