と、タイトルに書かせて頂くほど、目茶苦茶どハマリしてます。
新エピソードが待ち遠しい余り、発表されるまで全話、ずっと読み返してるので「峠の白狼」編とかやり取り暗記しちゃったくらいです(汗)
新作のお知らせを確認したときが、今の私の日々で1番テンション上がるときです!
この作品の魅力はいくつもありますが、全部書くときり無いので、代表的な物を下記にて。
1・主人公のキャラクター
主人公のメリル・クラインちゃん、とにかく腹黒いです。
自分さえ良ければいい。周りを基本見下してる。
いかに楽して生きていけるか。
……活字にすると主人公とは思えませんが、これがとっても魅力的!
全く嫌味にもましてや不快にもならない。
逆に可愛らしささえ感じる……
なんで?と思えるけど、やっぱり可愛いし面白い子なんです!
2・構成や描写が素晴しい!
1で書いた点が不思議と全く不快にならない。
生き生きとした作者様の描写によって、クスクス笑いながらスッと感情移入出来ちゃうんです。
その性格によって、周囲を派手に巻き込みつつも最終的にはみんながハッピーエンドになる所なんて、時には感動したりもする。
でも、主人公の下衆なスタンスは変わらない。
本当に何度読み返しても(凄い……)と溜め息つくような上手さです。
真似しようものなら絶対大火傷だよね……(汗)
3・周囲のキャラクターが魅力的。
メリルちゃんのお母さんや、外の悪魔祓いの人達。
味方(?)の存在等々、誰が主人公でもイケそうなくらい。
4・ギャグが笑える。
メリルちゃんの一人称がとにかく笑える……
もうハチャメチャじゃん!と思えるパワーで、吹き出しそうになるので、今はこの作品は絶対に職場では読まないようにしてます。
車の中か家!
これでもまだ書き足りませんが、レビューじゃなくなりそうなので、このくらいに。
とにかく絶対読んで損しないので、是非ご一読を!
世界最強の聖女を母に持ち、『聖女をも超える聖女』としてチヤホヤされ続けてきたメリル・クライン。14歳の誕生日に初めての悪魔祓いに出向いた彼女は、そこである重大な真実に直面する。彼女には母のような悪魔と戦う力が存在しなかったのだ!
目の前には自分を睨みつける悪魔、後ろには期待の目でメリルを見る同行者たち……この絶望的な状況で彼女は起死回生のアイデアを思いつく。口八丁で目の前の悪魔の無実を証明できれば、戦闘を回避できる!
表向きは綺麗ごとを並べながら、腹の中では自己保身しか考えてないメリルのキャラがとても良い。結界で悪魔を閉じ込めたフリをしつつ「ハリボテの結界が破れてこの悪魔が新たな被害を出そうが、そんなのは私の知ったことではない。コネで免状を出した教会の偉い人が悪い」なんてとんでもないことを考えるかなりの腹黒っぷりだ。
終始こんな感じで嘘とハッタリを積み重ねその場しのぎを続けていくメリルだが、なぜかこのハッタリが意外な真実に繋がっており、結果的に周囲から認められていくというストーリーも大変面白い。クセのある魅力的な主人公と捻りの効いたストーリーが織りなす完成度の高いファンタジーだ。
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=柿崎憲)