眠りに着く前に 2023/11/02

昼食を食べた後の、昼1時からの授業。

私は猛烈な睡魔に襲われていた。

ぽかぽか暖かい気温、古文の朗読という心地良いBGM。

午前中の体育も効いている。

眠りたいという誘惑に負けそうになる。

授業も頭に入らない

そうだ。眠いのなら、いっそ寝てしまえばいい。


しかし寝る前の準備がいる

準備が全てを決めるって誰かが言ってた。

最初に気づかれないように机の上を片付ける。

物があると邪魔な上、落として音を立てる可能性があるからだ

そのまま寝ると丸見えなので、教科書を立てて、目隠しにする。

そして満を持してマイまくらも取り出す。

完璧な寝床だ

では夢の世界へ出発


パアアンという音とともに、頭に衝撃が走る。

「こら寝るな、授業中だぞ」


顔をあげると古文の教師の顔があった。

よくも私の眠りを妨げたな

永遠の眠りにつかせてやろうか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る