ルネ・ダンジューが答える10の質問

リクエストに応えて、主人公以外の回答者編です。

今回は、『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】』の主人公シャルル七世の義弟で盟友のルネ・ダンジュー。リクエストをいただいてから間が空きましたが、青年期編でようやく再登場したので(大人になった!)、こちらも久しぶりに更新します。




▼オリジナルの質問(野林緑里様、自主企画イベントありがとうございました)

https://kakuyomu.jp/user_events/16817330664201731175


質問1 名前と年齢は?

「ルネ・ダンジューです。少年期編・第一章で初登場したときは4歳だったかな。青年期編・第九章で再登場した時点だと20歳だね」


質問2 職業は?

「アンジュー公、ロレーヌ公、バル公、プロヴァンス伯……、称号をたくさん持ってるんだ。生まれた時からフランスを拠点にしているので「フランス貴族」として扱われるけど、実はナポリとシチリアの王位を継承しててね、ルネ王とも呼ばれているよ」


(※複数の称号を持っている場合、格式の高い称号で呼ばれます。作中でブルゴーニュ公を「フランス最大勢力の貴族」と称していますが、称号で格付けするならアンジュー公が最高位です)


質問3 出身地は?

「フランス王国北西部、アンジュー公領のアンジェ城だね」


質問4 特技や特殊能力はありますか?

「うーん、なんだろう。貴族に求められる人格や能力は人並みだね。あ、寒い日にあったかい場所を見つけるのが得意かも!」


質問5 夢や目的はありますか?

「ロレーヌ公の娘婿という立場上、仕方なくブルゴーニュ公とイングランドのベッドフォード公に臣従したけど、本心を言うとフランス王になったシャルル兄様と臣従関係になりたかった。なれて満足したし、ベッドフォード公との誓いは即行で撤回したw」


質問6 あなたがいる世界はどんな世界?

「継承争いと分裂の時代だね。フランスの状況は読者の皆さんがご存知の通り。あと、教会大分裂なんかも起きてるよ」


質問7 あなたの周りにはどんな人がいる?

「妻のイザベル・ド・ロレーヌとの間に子供が3人いるよ。上からジャン、ヨランド、マルグリット。……未来の話をすると、マルグリットはシャルル兄様の意向でヘンリー六世と結婚してイングランド王妃マーガレット・オブ・アンジューと呼ばれるようになる。英国史の薔薇戦争で有名だね」


(※ルネ・ダンジューは20歳時点で3人の子持ちパパです)


質問8 ライバルなどいますか?

「ロレーヌ公の一人娘イザベルと結婚して、次代は夫婦で共同統治することになってるんだけど……。イザベルのいとこが反対してるから、義父が亡くなったら継承権のことで揉めそう」


質問9 あなたの好きな人はどんな人?

「妻のイザベルは9歳年上でね。結婚したとき僕はまだ11歳だったから、母の政略で半ば結婚を無理強いされた(婚約じゃなくて結婚だからね!)ことを恨んだけど、イザベルは年上らしい包容力と優しさで僕を導いてくれた。学ぶことが多いし、早く大人になってロレーヌを支えたいと思う。もちろん愛しているよ」


質問10 最後に一言。

「まだ続きがあるみたいだよ」



==



▼追加の質問元(@nannerl様、ありがとうございました!)

https://kakuyomu.jp/works/16817330664431822123/episodes/16817330664625238595


質問1 あなたの弱点、もしくは苦手なものは?

「実は、寒がりなんだ。ぶるぶる……。寒い日の温もりを愛する僕のエピソードをモチーフにした『ルネ王の暖炉』という室内楽が作られたほどだよ」


質問2 とっておきのアイテム、もしくは大切なものは?

「僕が物語を書いて、フランドル派の絵師に挿絵を描いてもらった本がある。タイトル知りたい? 『むなしい快楽の苦悩』と『愛する心の本』と……。冷静に考えるとちょっと恥ずかしいな! 執筆中はそうでもないんだけど」


ルネ・ダンジューの代表作

・ルニョーとジャヌトン(Regnault et Janneton)

・愛する心の本(Livre du Cœur d'Amour Épris)

・むなしい快楽の苦悩(Le Mortifiement de Vaine Plaisance)

・トーナメントのルールブック(Le Traité des Tournois)


質問3 好きな食べ物は?

「なんでも食べるよ。レシピを考えるのも好き」


質問4 趣味は?

「芸術愛好家だといわれてるよ。詩や物語を書いたり、絵を描いたり、庭園や田園を造成して愛でたりね。自分でやるのも好きだし、お気に入りの作家を支援するのも好き」


質問5 あなたの出身地の自慢できるもの・ことは?

「のんびりした気質だけど義理難くて、イングランド相手にひるまず善戦しているところ」


質問6 子供のころの思い出は?

「4歳のときに、マリー姉様の婚約者としてシャルル兄様がアンジューに来たんだ。兄様は僕を可愛がってくれたし、僕は兄様を心から慕っている。義理の兄弟だけど、本当の兄弟みたいにずっと仲がいいんだ!」


質問7 子供のころの夢は? それは叶いましたか?

「夢ねぇ……。母の政略の具として子供のうちに結婚させられたし、将来の夢を考えたことはないと思う。でも、自分の境遇を不幸だと思ったことはないし、手の届く範囲で人生を楽しんでいるよ」


質問8 もらえるなら長期休暇と超大金どっち?

「僕は恵まれた身分だからね。自慢じゃないけど、平和で気候が安定していればどっちも手に入るよ」


質問9 今一番欲しいものは?

「フランスの安定かなぁ。美しい田園風景が荒らされるのを見るのはつらい」


質問10 今一番許せないものは?

「イングランドの横暴。シャルル兄様の過酷な運命には同情するけど、どうか頑張ってほしい。僕も義弟として最大限協力するよ!」



============


本編はこちらです。


▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】

https://kakuyomu.jp/works/16816927859769740766


ルネ再登場の回は、第九章〈二度目の戴冠式〉編「9.18 義弟のおねだり(1)」から。


▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】

https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614


回答させたいキャラクターや新たな質問があれば、文末にある応援コメントまで。新たな質問は10問たまったら回答します。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

歴代主人公が答える10の質問 しんの(C.Clarté) @shinno3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ